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【ν[NEU]】ライヴレポート<ν[NEU]ラスト主催イベント【New Future~新未来~】>2024年7月6日(土)Spotify O-EAST◆ラスト主催イベントで全6バンドとの共演の末に見せた「新未来」。────「10年前のみんなに言ってやりたいわ、未来はもっと最高だぞ!」

ν[NEU]のラスト主催イベント【New Future~新未来~】が、7月6日にSpotify O-EASTにて開催された。

「こんなに観客がいっぱいのEAST(Spotify O-EAST)は久しぶり。たくさんの“バケモノ”が集まってる証拠」と話したのは、ν[NEU]のボーカリスト・mitsuのソロステージでのこと。彼なりのリスペクトを込めた“バケモノ”と言わしめたこの日の出演者は、主催者のν[NEU]をはじめ、mitsu、DOG inTheパラレルワールドオーケストラ、Royz、キズ、甘い暴力の計6バンド。無論、精鋭たちが揃っていたがゆえに、1階フロアはもちろん2階まで、1000人を超える観客が溢れかえっていたのも納得だった。

イベントのトップバッターを務めたmitsuは、「バンド、ソロ、解散、復活を経験して、〈あのころはよかったな〉なんて(振り返るのは)意味がない。今が最高なんです」と話し、グルーヴを感じながら楽しめる楽曲と音楽活動で培ってきた自身のポリシーを主張する楽曲をセレクトしたステージを見せた。その後、Royz、甘い暴力、DOG inTheパラレルワールドオーケストラ、キズがそれぞれのステージを展開し、ν[NEU]へとバトンを繋いでいった。

Royzは、16年間止まることなく活動してきた軌跡と現在の強みとなる表情をフルコンボさせ、その中にν[NEU]とν[NEU]フリーク(ファン)へ最後まで全力で駆け抜けられるようにと「AFTER LIFE」でエールを送る場面もあった。DOG inTheパラレルワールドオーケストラはこの日が新曲のレセプションライブ初日ということもあり、「DEVILS IN MY HEAD」の楽曲&衣装を初お披露目。春(Vo)は、「過去から見たら今が未来で、これからの未来に繋がっていくバンドもいる」と話し、【New Future~新未来~】を素敵なタイトルと称賛する場面も。RoyzとDOGはν[NEU]と活動時期が同期でもあることから、まさに“今という未来”において、実にエモーショナルな共演だったとも言える。

一方、ν[NEU]とは初めての対バンとなった甘い暴力とキズ。甘い暴力は、登場から独自路線を突き進むエンターテインメント性溢れるステージを魅せた。そのパイオニア的愛すべきはぐれものといった存在感は、ベクトルは違うもののν[NEU]初期の姿にリンクするものがあり、フロアを思う存分白熱させる様子から受けるインパクトの大きさと言ったらない。そして、キズによる圧巻のステージ。迫力あるロックサウンドを繰り出す中、アコースティックギターを持つ来夢(Vo)がまるで勇ましく立ちはだかる武士のような出で立ちで、「新未来を、俺たちも作ろうと思っている」という一言に加え、魂を込めた歌を怒涛の如くぶつけていた。

ν[NEU]にとっての最大のモットーを表す言葉は、“希望”。それは“未来”を語るうえでも必要不可欠である。【New Future~新未来~】と題し、新たな未来の創造を図った主催イベントの結果は間違いなく成功だったと言っていいだろう。それは、出演バンド全員の力があって成し得たことであり、最後に主催者でもあるν[NEU]がしっかりと完成させた新未来というべき、新たな希望があったように思うからだ。

「RED EMOTION~希望~」を板付きから演奏し始め、幕が開いていくと同時に背後から眩い光を受けながら登場。冒頭を“絶望の海を”と歌い替えていたが、これはこの曲が生まれた当時“そうなる可能性があった”始まり方でもある。ν[NEU]がこの曲でメジャー・デビューを果たそうとしたとき、東日本大震災と重なったことから先が見えない状況を鑑みて素直に出てきた言葉だと、mitsuが話してくれたことがある。実際は“最果ての”となったが、逆境と挑戦を繰り返してきたバンドの象徴的な1曲からのスタートにこのイベントを仕上げて行く上での強い意思を感じずにはいられなかった。その熱い想いを弾ける想いへと昇華させた「スプラッシュ!」では、「全部みえてるよ!」とフロアを大きく見渡すmitsuがЯeI(Dr)の元へ駆け寄っていくと、続けてタクミ(Gt)、ヒィロ(Ba)、夢時(サポートGt)もドラム前に集合したり、タクミと夢時が向き合ってギターソロを披露したりと、「楽しみつくして忘れられない1日にしましょう」と投げかけた言葉をメンバー自身が実行しているようでもあった。


ここからは、「YES≒NO」「cube」「ピンクマーブル」と“楽しむこと”に振り切るセクションでは欠かせない楽曲が並んでいた。しかし、「YES≒NO」に至っては“〇”と“×”をサインしながら楽しむ傍ら、歌詞を映し出しながら披露していたことと直前のMCでν[NEU]の“完全完結”について触れたこともあり、“終わりは来る 永遠に響け”や“追い続ける 1つの希望を”という核心をついたメッセージに一層胸を掴まれた。そして、リリース当時のMVを流しながらハードに攻めた「cube」を経て、「ピンクマーブル」で白熱した直後にmitsuは満足げな笑みを浮かべてこう言った。「10年前のみんなに言ってやりたいわ、未来はもっと最高だぞ!」と。


ラストを飾ったのは、「すべての感謝を込めて」と前置いて届けた「everlasting light」。ライブカメラによってメンバーの清々しい笑顔と同時に映し出された歌詞のワンフレーズの中で“ありがとう”の部分を強調するように線が引かれ、“誰よりも大事な君へ”と観客を指さしサインしながら大切にメッセージする形で幕を閉じていった。


「たくさんの出会いを、たくさんの夢をありがとうございました。形は変わっても、きっとこれからも僕らは生きて行けます。きっと楽しいこと、嬉しいことがいっぱい待ってます。諦めないで、また会おう」(mitsu)

この主催ライブの翌日からラストワンマンツアー『N.ever』をスタートさせ、2025年1月4日に渋谷公会堂(LINE CUBE SHIBUYA)で行われるFINAL LIVE『エンドロール ~誰よりも大切な君へ~』でν[NEU]は“完全完結”を迎える。一度は解散し、復活を果たしたバンドが“奇跡”を形にしたようなイベントは、未来へと繋がるエネルギーを生み出した。それは、ゴールへ向けて本格的に走り始めたν[NEU]の追い風となるはずだ。

文◎平井綾子

ν[NEU] SET LIST

RED EMOTION〜希望〜
スプラッシュ!
YES≒NO
cube
ピンクマーブル
everlasting light

LIVE

2025.1.4(土)渋谷公会堂
since2009〜2025 ν[NEU] FINAL LIVE
『エンドロール 〜何よりも大切な君へ〜』
開場17:15 / 開演18:00
前売券¥5,800(全指定席)

ラストワンマンツアー全公演チケット受付URL:https://l-tike.com/neu/

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ν[NEU] ライブスケジュール

ν[NEU] LAST ONEMAN tour『N.ever』

7月7日(日)渋谷REX【15th Anniversary ファン感謝祭】

7月21日(日)神戸VARIT

8月4日(日)広島SECOND CRUTCH

8月17日(土)新横浜NEW SIDE BEACH!!

9月14日(土)札幌cube garden

9月15日(日)札幌cube garden

9月28日(土)名古屋ELL【ReI バースデー】

10月12日(土)金沢AZ

10月19日(土)仙台MACANA

11月3日(日)福岡Be-1

11月10日(日)大阪MUSE【mitsu バースデー】

12月1日(日)渋谷REX【ヒィロ&タクミバースデー】

since2009〜2025 ν[NEU]  FINAL LIVE
『エンドロール〜何よりも大事な君へ〜』
2025年1月4日(土) 渋谷公会堂

関連リンク

【ν[NEU] OFFICIAL】
Official Site
Official X
Vo.mitsu:Official X
Gu.タクミ:Official X
Ba.ヒィロ:Official X
Dr.レイ:Official X

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