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【umbrella 柊(Gt) × NoGoD団長(Vo)】10月24日<路地裏サーチライト>開催記念対談。「困ったことがあれば団長に連絡します」「umbrellaっていうバンドが大好きなんですよ」

自分が同じぐらいの年代になったらaieさんみたいな人になりたい


────今deadmanという名前が出たんですけど、今回「路地裏サーチライト」で共演するdeadman、CASCADE、メリーはおふたりから見てどういう印象のバンドですか?

柊:僕はCASCADEはね、怖いバンドってイメージ。アニメ「学校の怪談」の主題歌だった「Sexy Sexy,」の印象が強いんで、“恐い”バンドじゃなくて“怖い”バンド(笑)初めてTAMAさんとお会いした時に“あ、優しい人やったんや~”っていう印象がすごくあって(笑)そこから仲良くしてもらってます。

団長:俺はねぇ、電波少年のエンディングのイメージ。「YELLOW YELLOW FIRE」。TAMAさんの独特の声色と言うか、化粧はしているけどグラムロックでもないし、ヴィジュアル系って言われるような流れでもない。だから、化粧してるバンドではあるけど、ヴィジュアル系っていうものの概念の外側にいるバンドってイメージ。ただ楽曲がとにかくポップでキャッチーでトリッキー。デジタル色も強いけど、パンク色もあって個性的なバンドですよね。俺は当然世代で、周りの女の子とかカスケーダーの方が多かったし、1月2日の武道館はCASCADEって印象が強いです。

────このラインナップで関西のアングラな会場にCASCADEが出るっていうのが素晴らしいですよね。

柊:そうですね。メリーは京都で2マンライヴに誘ってもらってから縁が生まれました。もともとメンバー同士が仲良かったんですけど、バンド同士としての交流も生まれたので、お誘いしました。umbrellaのメンバーは全員メリーが好きなので出てもらえるのは嬉しいです。

────deadmanはaieさんと春さんが仲良いと伺ってます。

柊:そうですね。今回の「路地裏サーチライト」はdeadmanも含め、是非誘おうよ!みたいなノリで、尊敬している好きな先輩方に声をかけていったんですけど、俺の個人的な感情としては、自分が同じぐらいの年代になったらaieさんみたいな人になりたいなって思ってるんです。aieさんはギタリストとしても人としてもすごい尊敬できる。ご本人に面と向かって言ったことはないかも知れないですけど、佇まいや憧れるところがすごく多いです。

────団長さんは今回の共演バンドについてはいかがですか?

団長:メリーは2マンとか、先日も3マンもやらせていただいたけど、自分が最初にメリーを観たのは渋谷公会堂でした。「バイオレットハレンチ」のMVのDVDをその日限定発売する時に行った記憶がありますねぇ。

────もう21年前なんですよね。

団長:メリーを初めて聴いたのは「チック・タック」が入っていた『はいからさんが通る』だったんですけど、あの時期ってもともと好きだったヴィジュアル系ってものがすごく凝り固まって、様式美が完成し過ぎているように感じてたんですよ。そこにちょっとアレルギーもあって。俺はヴィジュアル系っていうジャンルを愛してるんじゃなくて、化粧して自分たちでしかできないエンタメ音楽をしている人たちが好きだっただけなので、もう日本の音楽はいいやってなってて。そんな時にメリーの作品を聴いて、“俺の好きなヴィジュアル系はこれだよ!”ってなったんです。バラードフォークで歌謡曲テイストっていうのは、ヴィジュアル系と共存しないものだと思ってたけど、それをメリーはやってのけたんですよ。言ってしまえば、90年代後半のバンドのオマージュでエナメルの衣装着て、1曲目から謎の低い声で煽り倒すバンドだらけになってたところに、風穴を空けた存在。2000年代前半はそこにdeadman、ムックや蜉蝣も出てきて、俺が好きな“化粧してるバンドっていうのはこういう人たちだ”ってものが再び生まれた。こういう音楽があるんだったら、俺もヴィジュアル系ってフィールドで頑張れるかも知れないって思わされました。

柊:それはNoGoDも同じやと思います。団長って俺が初めて見た頃から今も団長なんですよ。変わっていく人もいるし、それは良いことでもあるけど、ずっと芯が通ってる存在じゃないですか。

団長:自分たちがリスペクトしている先輩方も、さらにもっと前の先輩方も、自分たちの音楽やエンターテイメントすごく自信を持ってやってらっしゃるからこそ、見たことのないものを生み出してくれるんです。そういうマインドはどんどん継いでいきたいですよね。自分なんかもう老害化してるんで、ちょっと穿った目でシーンを見てしまうことも多々あるんですけど、名前も知らない若い子たちが、メイクさんに写真を見せて“どこどこの誰々みたいにしてください”って言ってるのとか見ると悲しくなっちゃいますよね。誰々みたいにしてください~って言った時点で俺の中で、負けだなと思っちゃうんです。誰かと同じに見られたくないからメイクとか衣装とかエンターテイメント考えて、それがぶつかり合って大きくなったのがヴィジュアル系ってフィールドだと自分が認識しているので。ステージに立つ人間として恥ずかしくないのかな?って。

────好きなものをブラッシュしてオリジナルに昇華できればエンタメだけど…ってとこですよね。

団長:もちろんそうです。参考資料として引用するならいいんですけど、誰かと同じになりたいってもうコスプレですから(笑)ヴィジュアル系っていうマーケットやシーン、そのクオリティ自体がすごく下がった時期を感じていたので、そういうものに流されないバンドが集まる「路地裏サーチライト」は良いイベントだと思います。話逸れちゃうけど、今VISUNAVI Japanの「KHIMAIRA」とかに出てるような若手たちは、そういう歴史を飛び越えて、“いや、でもこれがかっこいいんじゃん!”っていうフラットな感覚で純度高く取り入れてるから、物真似じゃなくてちゃんと新しいですよね。NoGoDも2マンしましたけど、CHAQLA.とかMAMA.はヒップホップだったり、自分たちの感性を忠実に取り入れるから、新しい時代を感じさせますよね。俺たちがそこに一番悩まされた世代で、umbrellaも多分そうだと思う。

柊:いや、まさにその通りですね。関わってくれる大人の人たちは、こうあるべきだってもちろん良かれと思ってアドバイスしてくれるんですけど、それは自分たちがやりたいことじゃなかったりもしたし。このやり方って“あのバンドのアレじゃないの?”みたいに物真似のようなことも多くて(笑)なんでこんなumbrellaみたいな癖強いバンドの癖を潰そうとするんだろうと思った事は多々ありました。

団長:フフフ(笑)


────確立された世界だからこそ、新しいものを生みだすことから既定の道筋も生まれてしまった。

団長:今回の「路地裏サーチライト」、俺は1番ヴィジュアル系のイベントだと思います。みんな自分たちの世界観と音楽と楽曲を、その衣装やパフォーマンスで表現する。全バンドが自分たちのジャンルを持ってる。これこそまさにヴィジュアル系の見本市で、このメンツを選ぶセンスも素晴らしいし、umbrellaにはみんな同じシンパシーを感じるから出るんだと思います。

────柊さんがおっしゃってた“癖”で今更気づいたんですけど、今回出るバンドって憧れられてるけど、“〇〇っぽい”に属さないし、フォロワーが多いのにその後に似たバンドがいないですよね。

柊:要はそれこそが、他の誰かが真似できないことなんですよね。ちょっと前に、関西でセッションイベントがすごい流行った時期があったんですけど、それこそメリー、deadman、CASCADE、NoGoDをやってる人見たことないですよ(笑)

────見たいですけど、なかなか渋いチョイスですかね。

柊:みんな個性強すぎてワーって盛り上がりたいイベントには適さないかも知れない(笑)そういう迎合してこなかった先輩方が一堂に介するのはやはり楽しみですね。

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