【「#没」不破×シークレットバンド●●●】12月1日<KHIMAIRA-SCUM PALACE->Spotify O-WESTに向けてヴォーカリスト対談「この人に憧れて今の俺がいる」


────「#没」は10月に「KHIMAIRA」初登場となりましたが、MUCCの前に出るのはなかなか緊張感ありましたよね。
不破:それが意外と割り切れたんですよ。最初はタイムテーブル見てプレッシャーかかるなぁってめっちゃびっくりしてたんですけど、登場SE流れる直前ぐらいに、どうせ次のMUCCで盛り上がるんだから俺らは俺らの持ち味を全部出せればいいやって思えたんですよ。MUCCの前にダサいステージしたらヤバいし、確かに俺たちからしたらギャンブルだけど、お客さんたちからしたら“このイベントに来て良かった”と思えるかどうかしかないじゃないですか?そう考えたらMUCCが出てきて、MAMA.とCHAQLA.が後ろに控えてるんだったらもう最高のイベントになることは保証できてるなって。だからMUCCのお客さんに向かってカマしてやろうって気負いはまったくなくて、「#没」は「#没」をやりきるべきだって気づいたんです。直前までガチガチに緊張していたけど、うちのベースの百春が言った「いつも以上はできんのやから落ち着け。いつも通りをやろうや」に救われましたね。
────彼らしい落ち着きっぷりですね。
不破:アイツはそういうところあるんですよ。俺とアイツは「#没」のなかでもお喋り担当なんですけど、この前のトークライヴでも百春カマしたんですよね?
────名司会っぷりもですが、何より初めて会ったnuriéの大角さんとかとも古くからの友人みたいなテンションで会話してたのが良いキャラだなぁと思わせてくれました。
不破:そういうヤツなんですよ。
────で、今日は12月1日の「KHIMAIRA-SCUM PALACE-」に出演するシークレットバンドとの対談になるんですけど、●●●さんは9月と10月のKHIMAIRAをご覧になってましたよね。
●●●:なんかちょっとお客さんの雰囲気が違いましたね。このシーンってちょっと前までは音楽を聴きにきてるのかわかんないお客さんばっかだったけど「KHIMAIRA」に来てるお客さんはすごい音楽が好きなんだろうなって感じました。正直10月のメンツってMUCCだけを好きな人と、MUCCをほとんど通ってきてない人に分断されてたと思うんです。でも、MUCCの時も若いバンドのお客さんが盛り上がってるし、逆もそう。お客さんがちゃんと音楽とバンドを感じに来ているのは、シーンの傾向が変わってきたんじゃないかなと思います。
────「#没」はいかがでした?
不破:やめて!(笑)。終わったあとかなり苦いコメント●●●さんからいただいたんで。
●●●:え?これ本当に思ったこと言っていいですか?
不破:お願いします!いろいろ聞かせていただけたら嬉しいです。
●●●:やっぱ九州のバンドって分かりやすいんですよ。俺も出身が近いから判るんですけど、魅せ方が上手なバンドが昔から多いと思うんです。
────「#没」も華がありますよね。それこそ元マジシャンでもある不破さんはライヴによってはマジックを披露するし。
●●●:うん、そうっすね。ただ、ライヴそのものの良さが解らなかったですね。ステージも全然悪くないですよ。だけど「#没」としての武器というか、どこを尖らせていきたいのかが正直見えなかった。
不破:それはまさに自分たちの課題なので、重く受け止めて12月1日までに磨いていこうと思ってます、マジで。この前「KHIMAIRA」で出番終わって、すぐに●●●さんのところに走っていって感想を訊いたら、「お前が面白いだけのバンド」ってハッキリ言われたんで。
●●●:面白いことは面白いんですよ。その面白さをどう使うかってのが欲しいですよね。ただ、おもろいやつでしかないんでね。でもすごく良いとは思いますけどね。
不破:(大声で)やったるわーー!!
●●●:あはは!(笑)。
────でも、不破さんからしたら尊敬する人からの言葉ですから重たいですよね。
不破:ですし、あの10月の「KHIMAIRA」はMUCCがいることももちろんなんですけど、俺の中の3大キングのうちの2人がいたんでそっちの緊張感もヤバかったんですよ。1人はCHAQLA.のANNIE Aさん、そしてもう1人は●●●さんなんで。
────でも私も●●●さんと一緒に観てたんですけど、とっても好反応でしたよ。
不破:それは嬉しいです。
────ハッキリ言ってしまうと持っている武器がとてつもなく強いわけではないのに、攻撃力がめっちゃあるみたいなライヴなんですよね。大砲とか刀を使ってるわけじゃなくて、岩石を握ってるだけなんだけど思いっきり振ってくるからすごいパンチが効いてるというか。裏表のなさが良い方向に作用している魅力的なバンドだと思いますよ「#没」は。●●●さんも人間としてそういうところがあるけど。ところで不破さんはこのシークレットバンドはどういうバンドだと思いますか?
不破:開ける直前のおもちゃ箱。
────開けた後ではなく?
不破:開ける前ですね。今日は何が飛び出すんだろうってワクワク感がある。マジで何するかわからんバンド。音楽だけじゃなくてパフォーマンスもすごいし、“音楽+1”っていう存在。その“1”がすごくデカい。だからこそ昔ツアーで福岡に来た時も観にいってるんです。この人に憧れて、この人がバックグラウンドで今の俺がいるので。

▲不破(「#没」 Vo.)
●●●:そんな大したもんじゃないよ。
不破:いやいやいや嘘やん!
●●●:本当に。ひろくん(鮮血A子ちゃん)だったりKōji(我楽多)とか不破くんもそうだけど、マジでそんな風に思わなくていいよ。
不破:●●●さんを見てヴィジュアル系に憧れたキッズがいるんだから。ひろさんもKōjiさんも俺もリスペクトしてるんですよ。ただ、それに埋もれちゃうといけない。この人の武器って誰もが使いこなせる刃じゃないというか、そこに溺れすぎると自分が死ぬなって思う。影響を受けてきた身としては。すげえ刃を振り回してる人だなあっていう印象が拭えないですね。
●●●:正直、俺ができることって誰でもできるんですよ。
不破:いや、その振れ幅が違うんですよ。だから俺の初期って●●●さんみたいなことをやろうとしてたんですけど、やっぱり同じようにはできなかった。嘘くさくなるんですよ。そこから自分を見つめ直して、俺はありのまま“バンド楽しいよ!”みたいなポジティブなステージをしたいなと思うようになって今のスタイルに変わっていったんですけど。
●●●:誰でもできることだからこそ覚悟決めなきゃいけないよねって話ではある。
不破:なんかやる直前に“怒られたらどうしよう”とか普通考えるじゃないですか。それがよぎらない人はすごいと思う。
●●●:あとから謝ればいいから。本当に申し訳ないと思ったら謝るし。
不破:でも、そのトリッキーさに憧れます。