1. HOME
  2. NEWS
  3. 【MAMA. 命依 × nurié 大角龍太朗】12月1日<KHIMAIRA-SCUM PALACE->Spotify O-WESTに向けてヴォーカリスト対談「自分が主人公だってずっと思い続けられるかどうかが未来に繋がる」

【MAMA. 命依 × nurié 大角龍太朗】12月1日<KHIMAIRA-SCUM PALACE->Spotify O-WESTに向けてヴォーカリスト対談「自分が主人公だってずっと思い続けられるかどうかが未来に繋がる」


────さて、今回O-WESTで共演する他のバンドの印象も聞かせてください。まずはシークレットバンドから。

大角:純粋悪(笑)。

────必要悪ではなくて?

大角:はい。あのバンドのヴォーカルって人一倍純粋やと思うんですよ。悪態ついたり過激な発言はするけど、それが全部核心をついてるし普段から純粋に生きてるんやろうなって。音楽も…ちょっと表現が難しいですけど、いい意味でかび臭い音楽っていうか、彼にしかできないものですよね。nuriéにもいろいろ指摘してくるんですけど、あのキャラクターに言われると不思議と全然イラッとしないし(笑)。むしろ本質を見抜かれてるなと思います。ハッキリ言って僕は彼のことが好きです。

命依:シークレットバンドですよね?僕は東京に出てきてすぐに彼と出会ったんで10年近く見てますけど、ずっと何も変わってないですね。いい意味で普段めっちゃふざけてるじゃないですか。あれも作曲の一環というか、自分が作ってる音楽にフィードバックしてるんですよね。好き放題に生きてるけど、起きてから寝るまで全てのことが曲に繋がってるなと思う。私生活をあそこまでテーマにする人もあんまりいないですよね。誰もが考えないことをする人なのかなと思ってます。

────喜ぶでしょうねぇ。あるいは、「お前に俺の何がわかるんだ!」って言ってくるか(笑)。続いて福岡を拠点にした「#没」。nuriéは交流ないですよね?

大角:そうですね。先日のVISUNAVIのトークライヴとラジオ「#V系って知ってる?」でベースの百春くんとはすごい仲良くなりましたけど。

────10年来の友人のようなテンションで打ち解けていて驚きました。

大角:強烈なキャラクターでしたね(笑)。百春くんからメンバーのことを聞いたので、メンバーの皆さんに会うのが楽しみです。MV観ても良いし、ライヴ中にヴォーカルがマジックを披露するらしいのでそれもやってくれるのか期待してます。今度一緒にライヴしたいねって話をするぐらいには仲良くなりました。

────「#没」はMAMA.の全国ツアーの福岡公演にオープニングアクトで出演してますよね。

命依:九州バンドとして地元を背負ってる感じが良いですね。僕も昔、地元新潟でバンドしてたのでわかるんですけど、その土地のバンドならではの在り方ってあるんですよ。一緒に話してて、東京に住んでないバンドマンだって感じる。東京に負けたくないって熱い心を持ってるのが伝わるバンド。百春は結構前から友達でよく遊んでたんですけど、彼もずっとあんな感じの人でそこも変わってない。僕は何年経っても変わらない人は好きだなって思うんです。ヴォーカルの不破は楽屋でもすごい喋りかけてくれるんですけど、ピュアな人ってイメージ。だけど、何か企んでそうな雰囲気があって良い。個人的には龍太朗と一緒で毎回マジックしてほしいなって思います。

────不破さんは元マジシャンですけど、相当な腕前らしいですから期待したいですね。さて、続いては<漢上げツアー>で共に世代を構築してきたCHAQLA.ですが。

龍太朗:ドラムのBikkyとは昔からずっと仲良いし、純粋にマジでめちゃくちゃカッコいいなって思います。すべてに対して意図があるし。でも“愛”とか抽象的なものの本質を探しつつも、俺たちなりにはこうだよって伝えているのがCHAQLA.だと思う。CHAQLA.なりの“愛”の答えをアートワークや世界観で表現してますよね。こだわりが一番強いバンドやなっていうのを感じます。

命依:この時代って何かを作ることって誰でもできるじゃないですか?それこそAIとか使えば。でも、そんな時代とか関係なく言ってしまえばハンドメイドにこだわってますよね。世界に一つだけのものを作りたい人たちというのが、グッズから何から伝わってくる。勝手な僕の想像ですけど、例えばCD1000枚出したら、1枚1枚違うアートワークとかそういうことをやりかねない。実際にできるかできないかは置いておいて、そういう恐ろしい発想を持ってるのがCHAQLA.ですね。時代の原理や機能を利用しない。多分、原始時代でも彼らはバンドができると思います。

────なるほど。確かにアートワークが担ってる役割も重要ですよね。さて、色々な十字架はまた対照的な存在です。このラインナップに普通にいること自体がまた異色でもあるような気がします。

大角:tinkさんの笑いのセンスって正統派じゃないですよね。普通の人と全部が違う。ちょっとズレてるし、どんな脳みそしてんねやろって思う。めっちゃ面白いですよね。ギャグマンガ感って言ったらいいんかな。ある部分だけ異様に発達してはるんやろうなtinkさんは。

────まさに色々な十字架の歌詞のような(笑)。

命依:僕はすごいツボですね。でも、解らない人には解らないんだろうなってところも良い。でも、ライヴ観たらめちゃくちゃ演奏巧いんですよ(笑)。いつも歌詞を映像で流してるから、そこ見て笑っちゃうんですけど実はシンプルに良いバンド。あと嬉しかったのが、kikatoさんが「MAMA.のEP『NOPE.』めちゃめちゃ良い。制作中に聴いて負けられないって刺激受けた」ってツイートしてくれたことで。ネタとかギミックが取り沙汰されてるけど、ちゃんと音楽したいんだなって感じました。ヴィジュアル系バンドマンのスピリットを感じてカッコいいロックバンドなんだなって思います。元から思ってましたけど。

────そんなバンドが集う「KHIMAIRA-SCUM PALACE-」12月1日O-WEST公演について意気込みも聞かせてください。

大角:今年ってすごい先輩方とかが後輩に手を差し伸べてくるくれるムーブがあると思うんです。ちゃんとその差し伸べてくれた手を掴み返してこのヴィジュアル系を盛り上げていかなきゃいけないのって僕ら世代だと思うんですよ。そういう世代が集まってるイベントなので、お客さんには“ヴィジュアル系を好きで良かった”と思ってもらえる日にしたいです。もちろんフラットに音楽を楽しんでもらいたい気持ちもあります。僕ら自身も生きてて良かったと思える日にします。

命依:まず「KHIMAIRA」シリーズについて感じるんですけど、僕も“ギャ男”と呼ばれるキッズだった時は売れてるバンドと対バンすることをずっと妄想してたんですよ。それこそ中学生の時に観にいったライヴの後とかに。バンド始めてからも、全然売れてないけどすごい大きいバンドと対バンすることを妄想してて、そういうイベントがあったら良いのになって思ってたんです。と言うか、バンドマンは多分みんなそう思ってる。僕が知ってる限りでは初めてそれを実現したイベントが「KHIMAIRA」。自分が思ってたイベントが現実になってて、MAMA.を信じてそこの中心に据えてくれてるじゃないですか。バンドに憧れてる時からの夢を叶えてくれたイベントなので、12月1日のO-WESTはしっかり主人公になろうと思います。どのバンドにも言えることですけど、自分が主人公だってずっと思い続けられるかどうかが未来に繋がるんじゃないかな。言葉にするとちょっと…うん、恥ずかしいけど、そう思ってます。

取材・文:山内 秀一


■KHIMAIRA -SCUM PALACE-
2024年12月1日(日)Spotify O-WEST

<出演>
CHAQLA.
MAMA.
nurié
色々な十字架
「#没」
and Secret

●OPEN 15:15/START 16:00
【チケット料金】
前売り:¥5,400(税込)
※オールスタンディング ※入場時ドリンク代別途必要
※未就学児入場不可・営利目的の転売禁止
※チケットはスマチケのみ

一般発売中!
https://eplus.jp/khimaira/

関連キーワードでチェック

この記事をSNSでシェアする