★スペシャル対談★CHAQLA./MAMA./nuriéの「漢上げ」、忘年会仕様の12月20日は201号室、sugar、洗脳Tokyo、SECRET BANDも参戦!前哨戦真夜中13000字対談敢行!
漢上げの対バンって、先輩バンドたちにも見せたい
────なるほど。と言うわけでここからはシークレットバンドを除く3バンドにも参加していただきます。
Bikky:いいねぇ。
けんたろう:こんばんは。
────ド深夜にすみません。sugarはライヴ終わったばかりですが。
けんたろう:全然大丈夫です!
染谷:しかし他の人来ませんねぇ。
けんたろう:さすがバンドマン。
Bikky:遅刻が一番いけないんだよ。
────あなたですよ(笑)。では全員揃う前にまずはけんたろうさんから話を伺っていこうと思います。これまでsugar始動に向けてずっと準備をしてきたと思うんですけど、8月の「バグサミ2024」で始動し、今回早くも交友のあるバンドたちとの対バンが決まりました。
けんたろう:感慨深いですね。CHAQLA.のメンバーとはもともと交流があったし。特にヒビキ(Bikky)は。
Bikky:だね。嬉しいよ深夜にけんたろうとこうやってテレビ通話できて。
けんたろう:イエーイ!
Bikky:イエーイ!
────(笑)。関係はいつぐらいからなんですか?
けんたろう:十代から存在は知ってたんですけど、ちゃんと会ったのはお互いハタチを過ぎた頃になんかの打ち上げで会った時ですね。ヒビキがワインの瓶持ってやってきました。
Bikky:ねぇやめてそういうの。マイナスプロモーションなんですけど。隠してるんだから。
真:みんなのイメージ通りだよ(笑)。
けんたろう:俺のスマホの画面を割られたのを覚えてます。
真:うーわ。
Bikky:……と言うことは、今回の対バンは“因縁の対決”ですね。
────勝手に見出しみたいに言わないでください(笑)。
Bikky:バレました?
────けんたろうさんは漢上げの存在は知ってますよね?
けんたろう:はい。ちゃんと殺意をみんな持って闘ってるんだけど、愛がある仲間同士だからハートフルでもありますよね。最近のヴィジュアル系のなかでもかなりアツいヴァイブスで闘ってるなと思ってる。それがすごい羨ましいし、ときめくものですね俺にとっても。自分たちでブチ上げるしかないみたいな勢いがあるんだけど、それってロックの初期衝動だと思うんですよ。俺らを認めさせたいっていう意識がすごい伝わってきて、俺も早く混ぜてくれよってずっと思ってたから今回は願ってもない機会ですね。
▲sugar けんたろう
────ただ、今回の出演バンドの中ではsugarが今最も初期衝動を持ってるバンドでもありますよね。
けんたろう:そうかもしれないそうですね。sugarって一言で表せられない複雑さを持ってるバンドなんですけど、うちのメンバーはみんな割と暗い人生を歩んだ人たちの集まりなんです。そんな人間たちが集まって人生を甘くしてやろうっていうのがコンセプトで、ほかにいないタイプのバンドなので俺らにしかできないものを見せてやろうって思ってます。
────バックボーンを敢えて変換しようというアプローチってことですよね。
けんたろう:なんだろうな…騙し絵じゃないけど、甘い人生になるようにって願いを込めて活動してます。今はまだ全然しょっぱい人生だと思ってるんで。
真:sugarなだけに?
けんたろう:…うるせえっ!
Bikky:あははは!(笑)素晴らしい。
────さてお次は先日主催の「スペシャルデスコ」を終えたばかりの201号室KENさんに伺いたいのですが、声出ますか?
KEN:出ます。でも、主催でかなり出し切りました。
Bikky:うわ、KENちゃんじゃ~ん。
KEN:主催出てくれてありがとう。声もう出ないわ。
────201号室はこのCHAQLA./MAMA./nuriéとはかなり近いところにいるバンドという印象があります。
KEN:え~っと、率直にいうと漢上げになんで俺ら入ってないんだろうってずっと思ってました(笑)。ただ、当時は新参者だったんでタイミングが合わなかったんだなって。漢上げについてはわかりやすくライバル同士でやっていていいなと思ってますよ。
────漢上げって3バンドで一つのものを作り上げる作業じゃないですか。一方で201号室は「デスコ」っていうシリーズを自分たちで主催してきましたが、違いって感じますか?
KEN:いや、感じないですね。スタイルが違うだけでやりたいことは一緒だと思います。自分たちで時代を作っていかなきゃいけないなってのが共通認識としてあるんですよね。うちの「デスコ」もだし、山内さんの「KHIMAIRA」もそうですよね。仲間入りしたい気持ちはあるけど、そもそも目論見は同じなんです。志は変わらない。
────別にライバルイベントだとも思ってない?
KEN:“これに出たい”って思われるイベントをバンド側が持たなきゃいけないって思っているので。漢上げや「KHMAIRA」でそういう流れが出てきたんじゃないかなと感じているのでライバルっていう感じとは違うかもしれないです。
────ちなみにKENさんとけんたろうさんは面識あるんですか。
けんたろう:ありますあります。でも知り合って1~2年とかですけどね。
KEN:ちょうど2年ぐらいじゃない?
けんたろう:そうっすよね。
────おふたりとも共通の師匠たる人間がいるわけじゃないですか?
けんたろう:はい、いますね。だからこそ、やっとここで201号室と勝負できるなって嬉しさはある。
KEN:思ったより早かったなって思いますね。
けんたろう:たしかに。
KEN:ぶつかるのはもう少し先かなって勝手に思ってたので楽しみです。思ったより早い第一回戦になりますね。
────さぁ、そしてお待たせしました。洗脳Tokyoより顚仙さんです。
Bikky:あの~ほんとは(守護)霊ちゃんに参加をお願いしてたんですけど連絡つかなかったので、急遽ですけど顚仙に参加してもらいました(笑)。
顚仙:はい。あの、これなんですか?チャーハン食べてたらZoomのURLだけ送られてきたんでよく解ってないんですけど・・・。
────漢上げの印象などをお聞きしているところです。洗脳Tokyoはとりわけこの3バンドとの距離感は近いですよね?
顚仙:なるほどそういうことですね。さっきまで霊と一緒にいたんですけど、おかしいな。漢上げのメンツとの距離感はそう…ですね。まぁ元々うちのメンバーだった人もいますからねぇ。
Bikky:そうだね。
顚仙:nuriéとMAMA.とも前から付き合いがあるし“久々に集ったなぁ”って感じです。まぁ落ち着きますよね。僕ら自体もずっと自由奔放に活動してきたんですけど、ここに来てようやく“居場所を作る”っていう軸ができてきた感があるので、ここで交わるのは非常に楽しみですね。洗脳Tokyo的には転換期ではあります。真夜中に急にヒビキから電話かかってきて池袋の公園に呼び出されたら「12月20日空いてる?」って言われて、返事したらこんな対バンになってました。
Bikky:何をやるとも言わずに日付だけ訊いたらOKだったんで、それから何をやるか説明しました。
真:201号室も遊びに来てたKHIMAIRAの楽屋で急に誘われてたしね。
KEN:何か解らなかったけど、とりあえずOKしました。
────シークレットバンドの方もその時に一緒にいましたね。
けんたろう:俺は忘年会やるって聞いた記憶しかないな。
顚仙:俺もそっち側。誰も詳しく説明してくれなかったけど、とりあえず何とかなるだろって。
けんたろう:最初マジで普通の忘年会だと思ってたもん。騙されたかもしれない(笑)。
染谷:勝手に動く人がいるからこんな風になる(笑)。ちなみにsugarは初めましてなんですよ。201号室はこの前「デスコ」に出してもらいましたけどね。顚仙はもう昔からの付き合い。
────nurié的にも難しい立ち位置になりそうですね。
染谷:何もしらないところで決まってたしね。でも、基本的に迎え撃つ立場だと思うので、かかってこいやって感じです。
────皆さんはこれを受けて意気込みはいかがですか?
Bikky:じゃあ一斉に言うか。
けんたろう:意気込みを?
染谷:山内さんが困るやろ。
Bikky:え、じゃあ誰から言う?
真:意気込みというか予想なんだけど、これだけ仲良いバンドが集まったんだから、わちゃわちゃして楽しくやろうみたいな感じと言いつつ、絶対どこかで相手を意識してちょっと殺伐とした空気になるんじゃないかって思う。今日は楽しくお酒飲もう!って言いながらヴォーカル同士黙りがちみたいな。なんだかんだ重い空気になりそうだなぁ。でも、意外とこの7バンドって良い化学反応起きるんじゃないかなって思うからそれも楽しみたいですね。CHAQLA.とnuriéだけじゃないバンドが入ってくるのも楽しみ。
────KENさんは好戦的な男ですがいかがですか?
KEN:そんなことないですよ!そうやって焚きつけるから!
Bikky:いや、KENちゃんは好戦的よ。うちのアニィもだけど九州の血ってやっぱあると思う。
KEN:でも思うところもあるんですよ、このイベント関して。それこそ最初は楽しみたい気持ちとバチバチに行こうって気持ちも両方あったんだけど、それこそ真ちゃんが言った通りで、力が入り過ぎて変な感じになるのは違うよねってつい最近メンバーにも話したんですよ。だから良い意味でみんないつも通りの良いライヴをすることで化学反応を生んで、漢上げっていうシーンの軸になるものにできたらいいなと思います。自分たちの掲げてるものを大切にしながら楽しみたいです。
▲201号室 KEN
────ありがとうございます。ちなみにシークレットバンドはどんなバンドですかね?
Bikky:●●●●?
一同:(爆笑)
真:言っちゃうんだ。
Bikky:もう書いちゃってもいいんじゃないですか?みんなの想像してるバンドだし。
けんたろう:ちなみに俺、シークレットバンドと一緒になるのも初めてです。普通に怖えぇし(笑)。でも、この前話したらちょっと仲良くなれた。実は心の温かい人だなって思いました。
真:あの人本当は超優しいよ。
けんたろう:その日カバン持ってなくて「てんや」のビニール袋に荷物入れてたら「カバン使ってないのお前?」って超褒められた(笑)。
Bikky:意味分かんないけど想像できるわ。
────初対バン相手も含めsugarが台風の目になる気がしますね。
けんたろう:そう捉えてくれるの嬉しい。ありがたいです。俺らが一番“漢”ってところを見せにいこうかなって思ってるんで。
Bikky:なんか漢上げの対バンって、先輩バンドたちにも見せたい…じゃないですけど、マジかっこいいと思うんですよこのメンツ。新しい時代感あるじゃないですか?どのバンドも。それを見せたいですね。そういうライヴかな。リスペクトしてるバンドしか誘ってないんで。
真:一緒に乾杯して腹の底からバンドや音楽について話して解りあえてますからね。これからもそういうバンドと闘っていきたいです。