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【vistlip】ニューアルバム『THESEUS』&東名阪ツアーに向けて“ライヴ”をテーマにYuh、海、瑠伊の弦楽器隊の鼎談敢行! 

なんとなくそれっぽいものじゃなくて本物をやりたい


────まさしく、ライヴで散見できたvistlipの幅やスキルフルな部分、そしてバンド感といったことがダイレクトに作品として表現されているのがアルバム『THESEUS』でもあると思うんです。 ズバリ、完成した今作への手応えはいかがですか?

瑠伊:本当に、今まで以上にいろんな要素が散らばっているというか、作曲者の個性が出ていますね。すごく「vistlipだな」っていう感じが出てるし、再生し始めてから体感的にすぐに聴き終わっちゃうくらい、飽きないアルバムになったなと思います。

Yuh:バラエティーに富んでるっていうことに尽きるんですけど、その中で“なんとなくそれっぽいものじゃなくて本物をやりたい”っていうコンセプトが、自分の中にはあったんです。「ミクスチャーっぽいvistlipだよね」じゃなくて、「しっかりミクスチャーやってるvistlip」みたいな。もちろん、突き詰めれば「こうすればよかった」っていうところは出てくるけど、現時点でできる最善の形には仕上がったと思います。「今回はやりきろう」っていうのもあったから、「Ceremony」はむしろ行きすぎちゃってキャッチーな方向に戻すみたいなこともあったけど。

海:もっと歌がなかったもんね。

Yuh:サビも全部ラップで、ずっと縦ノリみたいな曲だったからね。でも、サビをキャッチーな方向に変えて、よりウチらしくはなったかな。

瑠伊:僕も、vistlipにないテイストを入れ込むことは割と毎回考えてることでもあって、他のメンバーが作らないであろうジャンルとかテイストをついていくっていうのは作曲テーマとしてありますね。それが今回で言うと、「Fairy God Mother」のラテン調な雰囲気でもあって。普段聴く音楽も、昔は邦楽ポップスが大好きだったんですけど、今は洋楽系が多くなってきたのもあって、そういうところから曲のツヤっぽさは取り込めたのかなと思います。

▲瑠伊(Ba)

海:僕の中のイメージとして、あえて『THESEUS』を色で表すならば“青白い”っていう印象があって。作品が持ってるスケール感というか広い感じを総合して、今までの作品で例えるならば『CHRONUS』(2013年7月 / 3rd Album)っぽいなと思うんですよ。それこそYuhの突き詰めた感じとか、瑠伊が持ってきた曲もだいぶパンチが効いてると思うし、Tohyaの絶対的な安定感も含めて、当時表現しきれなかったことがさらに鋭利になって形になってるというか。一歩間違ったら「ごちゃごちゃでよくわかんねぇな」で終わっちゃうアルバムになりかねないけど、すごく聴きやすい尖った曲がたくさんあるアルバムになったと思いますね。

────微かに“尖り”というか、ニュアンスとして強いものは感じられました。それはサウンドも比較的ダイレクトな音像になっていることもありますし、歌詞の言葉選びもあると思っていて。

海:智が書いた歌詞も、相変わらず「聴き手がどう受け取るか」っていう余白を残して入ると思うんですけど、いつもなら柔らかくするところを全部ストレートに言ってるし、すごく直接的な歌詞が多いと思う。救いがないわけじゃないけど、あえて導かないようにしてるというか。“矛盾”っていうテーマもあってのことだと思うけど、考える余白が今までより少しだけ大きいなとは思う。実際、これをリスナー側にどう刺さるかが今一番気になってるところだし、今回一番変わったところがあるならばそこかなって気がしてる。

▲海(Gt)

────そういったことが、アルバムのツアー[Ship of Theseus]を通してどのように見えてくるか?というところも、注目したいと思います。

海:僕ら楽器隊の役割は、真ん中の人が発しているメッセージとか描こうとしてる世界とか、バンドとして何を発信するかっていうことを噛み砕いて解像度を上げることだと思ってるんですよ。どれだけ演奏が上手かろうが曲がよかろうが、それができていないバンドのライヴって、僕は観ていてあまりおもしろくない。極端な話、「歌詞は全然知らないけどすごく優しい感じの曲だな」とか「この曲だけ特別な感じがするな」とか、観ていて感じるものってあるじゃないですか。

────ありますね。

海:それを、今回のアルバムツアーは東名阪の3本しかないんで、このアルバムで表現しようとしているもの、智が歌詞にして描こうとしているものをいかに噛み砕いて、演奏とか動き、表情とかその他諸々でいかに表現できるかっていうところの精度を上げて臨みたいなとは思ってます。


瑠伊:アルバムの曲って、どうしてもアルバムのツアーでしか聴けなくなっちゃう曲も出てくると思うんですよね。そういう意味でも存分に『THESEUS』の世界観を楽しめるのは東名阪の3本だけなので、世界観は大事にしていこうと思ってます。個人的には新しいベースも本格的に投入するので!それも楽しみです。

Yuh:コンセプトのあるものって良くも悪くもそこに特化しがちなので、2024年で学んだこととか経験して成長した部分を[Ship of Theseus]の世界観と合わせて出すことが僕の中での目標でもありますね。

海 基本的にライヴをやるときって、どんなライヴでも僕は勝手に「この曲が今日のハイライト」っていうのを意識してやってるんですよ。そのハイライトが結果的に同じだったならいいんだけど、万が一セットリストを1曲も変えなかったとしても毎回ハイライトが違うライヴにできる、それぐらい主役になれる曲が揃ってるアルバムだと思うので、自分の中でキーとなる部分を明確にしてから臨みたいですね。それがすごく大事な気がしているんです。ツアーファイナルのZepp Shinjukuは、3本の中では一番会場の規模も大きくて後ろにLEDがある会場なんで演出も広がるし、1月がバースデーのメンバーが2人いるので……。

────是非、センターライン(智&Tohya)をお祝いしてあげてください!

海:この間も、智とTohyaが「何やろう?」みたいな話してたんで。ホント、漫才したりダンスしたり奇想天外なことしだすんで、彼らは(笑)。「3人が何かやってるときに俺らは一回引っ込んで……」みたいなこと言っていて、確かにセンターラインの日は彼ら3人もなんかやってたなと。なんならその気なんですよ、アイツら!

一同 (笑)

────当日は一体何が観られるのか!?(笑)言ってしまえば、“テセウスの船”にそういったパーツが組み込まれることも、vistlipらしいですけれどね。

海:まあ、バンドとしても幅が広がってるし、やれることも増えてきたからこそ、変化した部分を今すごく見てほしいとは思ってますね。毎回毎回「ライヴに来いよ」ってのは個人的にはわざわざ言いたくはないんだけど、正直当たり前にそう思ってはいる。見た人が感じた変化とか発見があるんだとしたらそれは気のせいじゃないよと思うし、二度とそこには戻れないライヴを最近はできてる気がするから、ライヴを観てもらうのが一番早いかなっていう気がします。

取材・文:平井綾子

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★New Album「THESEUS」
2025年1月8日 On Sale

<CD収録曲 ※全タイプ共通>
01.Port Dorothy(Instrumental)
02.Mary Celeste
03.Dolly
04.Candy Sculpture
05.Fairy God Mother
06.Matrioshka
07.Ceremony
08.Fafrotzkies
09.B.N.S. [THESEUS ver.]
10.Parallax Pancakes
11.左目から零れ落ちる涙。(Instrumental)

【vister(CD+DVD)】 DCCA-137~138/4,620円(税込)
・特典DVD「Mary Celeste」MusicVideo
・トレーディングカード(全10種・ランダム)

【lipper(CD)】 DCCA-139/3,850円(税込)
・トレーディングカード(全10種・ランダム)

LIVE
■vistlip ONE MAN TOUR[Ship of Theseus]
2025年1月11日(土) 愛知/名古屋ElectricLadyLand OPEN 16:45 / START 17:30 
2025年1月12日(日) 大阪/BIG CAT OPEN 16:45 / START 17:30
2025年1月18日(土) 東京/Zepp Shinjuku OPEN 16:30 / START 17:30

【前売チケット料金】
スタンディング 6,500円 (税込み・入場時ドリンク代別途)
【チケット発売中】
<イープラス>
 https://eplus.jp/vistlip

★TOUR FINAL・Zepp Shinjuku公演の来場者特典が決定!
ご入場時に、QRコード・シリアルコードが記載されたカードをお配りいたします。
後日、Zepp Shinjuku公演の映像が一部配信されますので、なくさずにお持ちください。
※カードおよびシリアルコードはいかなる場合も再発行いたしかねます。
※カードはご入場時にお1人様1枚お渡しいたします。

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