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ΛrlequiΩ PRESENTS「friend&fiend」2025開催に向け、暁の呼びかけで行われた全3回に渡る座談会第2弾!

いつも俺の心の中にいるバンギャルに訊いてる


────ザアザアは2024年には主催イベント[みずたま]もありましたね。

暁:今回はさ、単純に俺が誘って“いいよ”って感じで受けてくれた感じでしょ?

春芽:そうだね。

ぶう:ザアザアって、誘うと飲み会には来るんだけど隅っこの方でひとりで呑んでる感じじゃない?

春芽:そうそう、基本的にみんな“場”は好きなんだよね。だから、今回の[ΛrlequiΩ PRESENTS 「friend&fiend」2025]に暁から誘ってもらった時も、メンバーに確認は特に取ってないですね。

暁:大丈夫それ?今になってちょっと不安になってきた(笑)

春芽:大丈夫。僕の友だちが出てくれって言ってるんやったら、それは普通に「出ようよ。やろうぜ!」ってなりますもん。

ぶう:いいね。それは良いバンドだなぁ。

暁:良かったー!!

────そう言えば、今回えんそくにはどのようなかたちでイベントへのオファーを出されたのです?

暁:そこは前回も骨折しながら出てもらってるんで(笑)

ぶう:ふたつ返事で即答でしたよ。

暁:うちの祥平からミドさんにも連絡してたんちゃうかな?

ぶう:なんなら、來堵からJoeさんにも連絡来てたと思う。まぁ、えんそくっていうバンドは業界のド真ん中にいるバンドと絡む機会ってそんなにないんでね。言い方がちょっと難しいですけど、普段だと[CRUSH OF MODE]に良く出てるような若干メインストリームからは外れた領域に生息してるバンドたちと絡むことが多いんで、また今回みたいな場に呼んでもらえるのはとても嬉しいですね。うちは呼ばれればどこでも行きますよ。実際、最近はコロナの前よりいろんなところに呼ばれるようになってきてるから、BP RECORDSのイベントとか[バグサミ]にしても積極的に出てます。おそらく、時代がやっっっとえんそくに追いついてきたんじゃないですか(笑)

暁:ぶうさん、前に2マンした時にMCで「ΛrlequiΩがカレー屋だとしたら、えんそくはちゃんこ屋だから!」って言ってた時ありましたよね(笑)

ぶう:カレーもそりゃ美味いけど、ようやく最近はちゃんこ屋も出店させてもらえるようになったんで、みんな老舗の味を楽しんでくれ!っていう気持ちでいるんですよ。あとは結局コロナでバンドがバタバタと倒れてった時でも、えんそくはずっと元気でいたからね。周りの数が減ったのもあって、えんそくに目が向くようになったっていうのはあるかもしれない。おかげさまで、うちはしぶとくやらせていただいてますよ。

春芽:そういう意味では、僕らもコロナで止まるとかはなかったですね。配信ライヴもやったし、そのつど出来ることはずっと続けてました。

暁:バンドやってたら、コロナじゃなくても常にいろんなかたちで「やんのか、やらんのか」っていうことを突きつけられることって多かったと思うんですよ。コロナはそれのすげぇ追い込まれた版でしたよね。僕自身もまさにそうだったし。

ぶう:じゃあ、これも今だから言っちゃっていいかな。コロナで倒れてったバンドの多くは、接触イベントの強さ中心で客取ってたとこがきっと多かったよね。あるいは接触イベントをやってたとしても、それ以上にライヴの内容自体が好きだからライヴを待ちたい!って思ってもらえたバンドだけが生き残ったんじゃないかな。

▲ぶう(えんそく)

────そこは一理ありそうです。

ぶう:ライヴも好きだけど撮影会も嬉しい、だったら全然いいんだけどさ。ライヴは撮影会までの待ち時間でしかなかった、っていう場合はコロナみたいな状況だと続けてくのが難しくなっちゃうでしょ。…っていうことを、暁くんが前に言ってました!

暁:ちょっと!僕のせいにしないでください(笑)

────なお、コロナ禍に関連した話としてはそれ以前と以後ではイベントの在り方にも大きな変化があったように思えてなりません。そもそもライヴの場から足が遠のいてしまった音楽ファンも少なからずいた中で、気軽にイベントに出向くことが減った方、時間やお金をどこにどう使うかということに対してシビアになった方も多いように感じるのです。イベントよりはワンマンを優先したい、という傾向も多少みられるようになったといいますか。

暁:より満足感を得られるのはどっちか、みたいなことですよね。そういう流れは確かに出て来てるのを感じます。

────それだけに、この時代にあって[ΛrlequiΩ PRESENTS 「friend&fiend」2025]を開催するとなった時に、暁さんが冒頭におっしゃられていた“ワクワク”感がそこにあるかどうかは大変重要になってくるのではないでしょうか。

暁:そうっすね。そういう“ワクワク”感そのものはコロナ以前からあったものではあるんですけど、今はそこをもっと色濃くしていかなきゃなと思ってて。昔はCDショップとか雑誌主催のイベントなんかもよくあって、えんそくとは当時[Stylish Wave]で一緒になったことあったじゃないですか。

ぶう:あったねぇ!

暁:ああいうデカい看板の絶対お客さんが入るイベントって、それこそみんなわりと気軽に行ってたと思うし、各バンドの持ち時間が短めでもカタログ的な感じで「こんなバンドもいるんだ」っていう感覚だったじゃないですか。まだサブスクとかもなかったから、どんなバンドかっていう情報をイベントで新しく得てたとこもあったと思うんですね。でも、時代が変わってCDショップも雑誌も減ってそういうイベントもなくなった。そのかわりに、今度はバンドが自ら旗を振って起ち上げるイベントが必要になってきたのかなと。それはうちの[ΛrlequiΩ PRESENTS 「friend&fiend」2025]しかり、[バグサミ]しかり、[遣らずの雨音楽祭]しかりですけど。

────3月には[えんそく主催4大都市4MANツアー「廻春地獄巡り」]もありますね。

暁:単にカタログ的に見せるんじゃなく、個々のイベントがどういうシンパシーのもとで盛り上がっていくのか、っていうところを受け手に伝えることが今は大事になってきてる気がするんですよね。「friend&fiend」に関してはもうみんなで楽しくワクワクしようっていうのに尽きるし、周りを巻き込むことについての初心者である僕としては(笑)、今回まず仲の良い友だちとか、尊敬してる先輩たちとしゃべることで興味を持ってもらえたら良いなと思ってます。言い方はちょっと悪いですけど、ここからみんなを巻き込んでくための練習をしていきたいんですよ。

────出る側としては、今のところ[ΛrlequiΩ PRESENTS 「friend&fiend」2025]に向けてはどのような心持ちで当日を迎えることになりそうです?

春芽:これも10年ずっと変わってないところですけど、出る以上はなんか1個でも残して帰ろうと思ってます。

────ザアザアはたとえコンパクトなセトリだとしても、そこにワンマンを凝縮したようなパフォーマンスを詰め込んでみせることが得意ですよね。イベントでウケそうな曲を並べる戦略をとるのとは違い、どのような場でも躊躇なく“核”の部分を全開にしてとどめを刺しに来るバンドだと認識しております。

春芽:それは自分たちの意識としてもありますね。対バンのライヴでも泣けるとか、衝撃を感じてもらいたいんで。ワンマンと同じような気持ちでやってます。

ぶう:そこ、うちとは真逆だね。真逆だからこそ、そういうバンドってかっこいいなぁって思う。誰が相手でも変わらない、地球の裏でやってもおんなじって凄くない?あれって、セットリストは誰が考えてんの?

春芽:基本、みんなで決めてます。

暁:そういうの、いいね。うちはずっと僕だったんやけど、最近みんなで考えるようになったんですよ。じゃないと、視野がどんどん狭くなっちゃうから。

ぶう:大抵、ヴォーカルとか誰かひとりが中心になって決めること多いもんね。前に、ちょっと普段とは違うことしたくてクジ引きでセットリストを決めたことあったんだけど、それが意外と大丈夫で面白かったよ。凄い新鮮だった。こんなのでも行けちゃうんだ!っていう発見があった。って言いつつ、それ以来やってないけど(笑)

春芽:対バンでそれやるんや!みたいなのも面白いっすよね。

ぶう:意外な曲を入れるのか、鉄板で行くかっていうのはムズいとこあるよな。自分たちのお客さんが増えてくれば来るほど「またこれ?」ってなるデメリットがあるし、新しい客を獲りたいんだったら王道な強いセトリにした方がいいし。そこのバランスが。

暁:自分だったら、そこは外に意識を向けてたいかな。極論「もう今日ここで死ぬかもしれない」っていうテンションで「ダメ人間」やったら、それはその日だけのものになるし。でも、たとえば奈緒から「今日はこの曲聴けたらみんな嬉しいんじゃない?」っていう言葉があれば、それもわかるなって思う。

春芽:なんだかんだ今もう160曲くらいあるから、たまには違うのもやったりしたいって思うこともありますよ。

暁:10年で160?煩悩を軽く超えてるやん!うちはまだ140くらいだったっけな。

ぶう:うちで140曲くらいですよ。20年やってて(笑)

春芽:うちはみんなで書いてる、っていうのもあるんでしょうけどね。

暁:160曲、全部思い出せる?

春芽:さすがにすぐには難しいかな(笑)

ぶう:今ね、うちは47都道府県ツアーをやってて歴代の曲を全部やるっていう企画をやってんの。だんだん後半になってきて、140曲でも既に魔境に入って来ちゃった。全っ然思い出せなくて、どれも新曲みたいになっちゃってる(笑)

暁&春芽:あはははは(爆笑)

ぶう:今や後から入ったメンバーとおんなじ気持ちでやれるね。過去音源を聴き直してセルフコピーするしかない(苦笑)

────その場合に「今の自分たちだったらこうしないのに」という状況が発生することはないのですか?

ぶう:あります、あります。当時の音源は聴いてると「ヘッタクソやな!」って思うものも多いんで。だけど、ライヴでは出来るだけ過去に忠実にやるようにしてます。

暁:えっらー!!

ぶう:だって、自分がリスナーだったらやっぱり原形を求めると思うから。あるいは、大幅に変えてやりたいんだったらその新しいかたちをまずはリリースしますね。

暁:なるほどなー。

春芽:うちは10周年っていうことで、2024年は毎月東京でライヴやって160曲を振り返ったんですけど。最初に作った曲も含めて全部そのまま変えずにやりました。

────いずれにしても、今度の[ΛrlequiΩ PRESENTS 「friend&fiend」2025]ではそれぞれのバンドが所有する知的財産=各楽曲たちを有効利用しながら、おおいに“らしさ”を発揮するライヴで我々を楽しませてくれることになるのでしょうね。

ぶう:曲もそうだけど、お客さんにはリアルなバンドマンの生き様を観に来て欲しいよね。動物園の虎を観に来る感じでさ。つまり、虎にサービスしてくれとか思うなよと!

暁&春芽:ははは(笑)

ぶう:でも、そのかわり俺はいつも俺の心の中にいるバンギャルに訊いてるから。「これはどう?楽しい?」って。当然、俺の心の中にはオジさんもいるんだけど、そいつが「それいいよ!」っていうことよりも心の中のバンギャルが喜ぶことをするようにしてるのよ。そして、それが自分にとっての生き様なわけ。

暁:凄いですね、そこまで分析出来てるって!!

ぶう:えっ?心の中にバンギャルいない??いるでしょ!

春芽:…いないっすね。

ぶう:そうなの?俺の心の中のバンギャルはΛrlequiΩとかザアザア大好きよ。エレファントカシマシ最高!って思ってる時に喜んでるのは、俺の中のオジさんだけど(笑)

暁:へぇー!でも、そう言われると自分の中にも実はバンギャルいるかもしんない。

ぶう:それに、俺の中のバンギャルからしたらΛrlequiΩもザアザアも虎だからね?「うわー、ほんとに生きてる!肉喰ってる!!」ってライヴで観て喜びたいわけよ。

────臨場感を肌で感じられるのがライヴの醍醐味ですものね。

ぶう:もしそれが台本なんだとしても、そこには痛みもあるし命がかかってんだぞ!っていうくらいのガチなプロレス感があればいいんです。そう思うと、えんそくは虎というよりもプロレス寄りか。エンタメなのにオデコ切れて血が出てるけど!みたいな(笑)

暁:それはもう虎でしょ(笑)

ぶう:じゃあ、今回は虎としてフルコンディションでね。去年のアレでおもろいじゃーんくらいに思ったヤツらも含めて、目にもの見せてやるからな!

暁&春芽:(笑)

取材・文:杉江由紀

LIVE


ΛrlequiΩ PRESENTS 「friend & fiend 2025」
2月15日(土) 川崎CLUB CITTA'

■出演
ΛrlequiΩ / vistlip / BugLug / Royz / RAZOR
えんそく / ザアザア / DOG inTheパラレルワールドオーケストラ

■開場/開演
開場13:30 / 開演14:30

■チケット料金
前売¥7,000 (税込/D別)
当日¥7,500 (税込/D別)

■チケット
【A】イープラスプレオーダー先行
受付期間:12月28日(土)12:00~1月13日(月祝)23:59
入金期間:1月15日(水)13:00~1月17日(金)21:00
https://eplus.jp/arlequin/
※枚数制限:お一人様4枚まで

【B】一般発売
1月25日(土)10:00~
https://eplus.jp/arlequin/
※枚数制限:お一人様4枚まで

関連リンク

◆ΛrlequiΩ Official Site http://arlequin-web.com/
◆暁 Official X https://x.com/arlequin_aki
◆えんそく Official Site http://ensoku.in/
◆ぶう Official X https://x.com/buu_ensoku
◆ザアザア Official Site https://xaa-xaa.com/
◆春芽 Official X https://x.com/haru_xaa

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