【マーキュロ】★びじゅなび独占スペシャルインタビュー★アイドル界隈を席巻するマーキュロが、彼女たちにとっての次なるポイント・生バンド単独巡業“また明日、僕達の★(ヒカリ)倶楽部で”に向けた想いを語る
Visunavi Presentsインタビューに2度目の登場となる、6人組女性アイドルグループ・マーキュロ。今回は、ライヴパフォーマンスや楽曲など、多角的な視点でヴィジュアル系との親和性を探る。アイドル界隈で独自の地位を確率しつつあるという彼女たちは、さらなる高みを目指して駆け上がっていくのであった。4月からの生バンド単独巡業への野望も語った6人の言葉を届けよう。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
──前号の「Visunavi Magazine」にて、アイドルグループとして初掲載を果たしたマーキュロですけれども、皆さんのもとにはどんな反響が返ってきましたか?
我執キル:バンギャルさんからも「すごい!」と言っていただけて、すごく褒めてもらいました。
藍咲ユウリ:掲載していただいた表紙がDEZERTさんだったんですけど、マーキュロのファンのなかにはDEZERTさんを好きな方もいて、「推しと推しが同じ雑誌に載ってる!」ってすごく感動してました。
我執キル:僕は紙媒体が大好きなので、載れたこと自体がすごく嬉しかったですね。
──実際、SNS上でも「アイドルグループがヴィジュアル系の雑誌に載るなんて!」と喜びと驚きの声をたくさん見かけましたけれど、同時にマーキュロがいかに名を馳せているかを知ることもできたんですよね。皆さん自身は、どんなときにマーキュロの影響力を実感しますか?
藍咲ユウリ:結構、“マーキュロ系”と言われることがあるんですよ。僕たちのヘアメイクだったり、楽曲や衣装だったりが個性的であることを指してそう言われていると思うんですけど、そういうところでマーキュロ自体が独自の系統として世の中に広まっているんだなと感じるんですよね。
紫月レンゲ:たしかに、各メンバーの特徴を捉えて(イメージを)寄せている子が増えてるなと思っていて。そういうのを見かけると、「広まってるんだな」って実感します。
──マーキュロを見て、「自分もこうなりたい」と思う人が増えているということですもんね。
紫月レンゲ:はい。あとは、シャウトもそうですね。アイドルグループのなかにもシャウトをやるグループを結構見かけるようになったので、自分たちのようなスタイルが広まりつつあるのかなとも思います。
珖夜ゼラ:僕は、特典会でファンと直接話をしてるときに、「初めて見たアイドルはマーキュロだ」っていう方が結構多いと感じているんですよ。多くの人にとって、僕らがきっかけになれてるんだなと思うたびにマーキュロが広がってるんだなとも感じますね。
翠城ニア:ゼラも言っていたように、初めてアイドル界隈に来た人のなかにはバンギャルさんも多くて、結構「曲を聴いて来ました」って言ってくださる人が多いんですよ。確かにマーキュロの曲はヴィジュアル系寄りの楽曲でもあると思うので、音楽面を好んで来てくれる方も多いのかな、と。
──世界観とメッセージ性のある歌詞に加えて、バンドサウンドで構成されている楽曲も強みとしてしっかりと浸透している証拠ですね。
翠城ニア:あとは、アイドル界隈ではあまりない異ジャンルとの混合のライヴを普段からやっているのもあって、出会える機会がたくさんあるのは強みでもあると思うんですよね。
我執キル:SNSで「ヴィジュアル系のアイドルが増えていくなかで、トップはマーキュロなんじゃないか?」っていう投稿を見たときに、そういう立ち位置が確立してきてるんだなっていうのはすごく感じましたし、初めはそれが衝撃的でもあったんですけど、最近はそれを素直に嬉しいなって思っています。
雅楽代カミテ:私は、ヴィジュアル系というところに限らず、“普通”のところにもマーキュロが浸透しているのを感じるんです。例えば、学校で大々的に「マーキュロで活動してます」と言ってるわけではないのに、「すごいね」って言われたときには「知ってるんだ!?」と思ったし、学校の友だちがメンバーのInstagramをフォローしてるのを見たときは嬉しくなって。アイドルに興味がなさそうな子にもマーキュロの存在が知られていたり、逆に王道系のアイドルが好きな友だちにも知られていたりして、「こんなところにまで浸透してるのはすごいな」と思っています。
──いわゆる、一般層にまで浸透しているということですよね。ズバリ、マーキュロがこのように注目されるようになったきっかけは、何だったと思います?
我執キル:僕は、「ピエロ」じゃないかと思っています。キャッチーで飛び跳ねられるような曲調だけど歌詞はちょっとダークで、この曲を出したときにファンがかなり増えた気がするし、MVの反響もすごくあったんですよね。TikTokでも、「ピエロ」を推してくれている子もたくさんいたので。
珖夜ゼラ:僕は、「絶望セカイ」かな。もともと「RED」にもシャウトはあったけど、「絶望セカイ」で一気にシャウトパートが増えて。結構ヴィジュアル系要素を感じられる曲なんですよ。それに、僕自身が初めてシャウトした曲でもあって! 「絶望セカイ」をライヴでやるようになってから、「アイドルでシャウトしてるグループがあった!」っていう声も増えたので、それも印象に残るきっかけにもなったんじゃないかと思います。
翠城ニア:「絶望セカイ」が新曲として出たとき、ファンの方にとっては衝撃だったと思うんですよ。自分のファンのなかには普段バンドのライヴに行っている方も多いので、新曲として披露したときは結構盛り上がってくれて。個人的にも好きな曲ではあるのでライヴで披露していると楽しいし、今でも人気な曲でもあるんですよね。あと、マーキュロの世界観をいちばんわかりやすく表しているのは「カラクリドラマ」かな。初期の頃の曲だと「ぬいぐるみ。」は若い女の子に刺さる歌詞っていうのもあって、初めてTikTokで使われたマーキュロの曲だったと思います。やっぱり、マーキュロの曲はすべて歌詞がいいので、共感してくれる人も多いと思いますね。
──そういった楽曲を様々なアプローチで視覚的に見せるライヴもまた、注目を集めるきっかけになったんじゃないかな、と。
雅楽代カミテ:ただ、初めの頃はキラキラ系の王道系アイドルとの対バンイベントでは「なんだこれは!?」っていう反応が多かったと思うし、自分たちでも「場違いだな」って思うこともあったんですよ。でも今は、マーキュロのやり方を受け入れてもらえたというか、それが広がったというか。今となっては、アウェイ感は減ってきたんじゃないかなと思います。“そうなったのはこのライヴがきっかけ”っていうのはないけど、ずっと続けてきたからこそなんだろうなと思うんですよね。
藍咲ユウリ:例えば、「ぬいぐるみ。」はライヴで披露するときにファンが土下座をするところがあるんですけど、最初の頃は対バンでやっても土下座をしているのは自分たちのファンだけだったんですよ。それが今ではフロア一面がやってくれるくらい浸透したし、「あの土下座の曲だ!」って覚えてくれてるところもあって。
──まさに、継続は力なりですね。そういうライヴのアプローチの面でも、影響力は大きそうです。
紫月レンゲ:初めて生バンドでライヴしたのが、1周年記念のときにやった“マーキュロ 主催ライブ 一周年東名阪単独追加公演『見世物小屋』帝都編”@恵比寿LIQUIDROOM(2023年6月26日)だったんですけど、マーキュロがヴィジュアル系みを増すきっかけになったライヴでもあるのかなと思っていて。バンドメンバーさんもすごく豪華な方々が弾いてくださって、かなりコテコテな雰囲気でライヴができたんです。今ではバンドセットでライヴをやるアイドルさんも見かけはするんですけど、マーキュロはまた雰囲気が違うなと思いますね。
藍咲ユウリ:その恵比寿LIQUIDROOMのライヴで思ったのは、マーキュロが普段のライヴでも叫んでる煽りがバンドセットとすごく相性がいいなっていうことだったんですよ。単純に「もっと盛り上がっていきましょう!」みたいなことだけじゃなくて、曲の歌詞にリンクさせながら「心の叫びを聞かせてくれ!」とか「傷を託してくれ!」とか、自分が言いたいことを言葉にした煽りが、バンドさんがイケイケゴーゴーにしてくれる雰囲気とすごく合っていて。
──確かに、バンドの“ライヴ”そのものですね。
藍咲ユウリ:はい。それを観て「良かった」っていう声も多かったし、実は「そのライヴを観てアイドルになろうと思った」って楽屋に挨拶に来てくれた子がいたんですよ。本当に、僕らが成し遂げたこととしても、恵比寿LIQUIDROOMのライヴは大事なライヴだったと思います。
──マーキュロが持つ絶対的な世界観を表現するうえで、皆さんはどういうことを意識されているんでしょうか?
藍咲ユウリ:僕は、自分が見せたいステージを見せること、己を持つこと、語りかけるのをやめないことっていう、3つを意識しています。フロアの様子を見ていると、暴れて楽しんだり、笑顔でファンサを求めるようなキラキラ系だったり、アイドルグループにもいろんな傾向があるんですけど、マーキュロの場合は特にいろんな子が混ざっている現場なんじゃないかと思うんです。そういうときに僕が意識するのは、フロアの隅々まで見て自分が伝えたいことを伝えることなんですよ。例えば、今にも死にそうなメンタルで音楽を聴いてるような子にとって、もしかしたら今日の出会いがその子にとって運命の日になるかもしれない。だから、目を逸らさずに語りかけるのをやめないでいることを心がけていますね。
翠城ニア:もともと自分は負の感情が強くて病み気質ではあったんですけど、きっとマーキュロのファンのなかにもそういう人が多かったり悩みを抱えてたりする子がたくさんいると思うんです。だからマーキュロの曲や歌詞に共感してくれる人が多いと思うんですけど、その曲を声だけじゃなくて表情でも表現することを課題にしていて。自分のキャッチフレーズは“世界を敵に回してもオマエの味方”なんですけど、音楽やアイドル活動を通して悩んでる子の手助けができればと思っているんです。自分も1人では生きられないし、みんなに支えてもらってるぶん、その恩返しとして守ってあげたいなと思っていますね。
紫月レンゲ:自分は基本的に弱虫な人間ではあるので、自分の生き方のモットーが“殺される前に殺す”っていうことなんですよ。だから、ファンのみんなにもそういうふうに強く思って生きてほしいなっていうことは日々思ってるんですよね。マーキュロにはいろんな曲があって、曲によって伝えたいことが違うので、最初の頃はその曲に合う表情とか歌い方をしていたんですけど、「それだけじゃおもしろくないかな」って思ったんです。そのときに参考にしたのがヴィジュアル系のヴォーカリストさんのパフォーマンスだったんですけど、今では自分なりの特徴的な歌い方とか伝え方ということも大事にしてます。
──感情の部分と、それぞれの個性をどう活かすかというのも大事なことですもんね。
珖夜ゼラ:僕はダンスが得意ではあるので、歌詞の言葉を体で表現することは大事にしていますね。本当に感情の差が激しいんですけど、“死にたい”だったら儚さを出したり、“殺す”だったら全身からパーン!と弾けるようにしたり、耳から聞こえる言葉の力を目でも受け取ってもらいたいと思っています。
雅楽代カミテ:私が加入した最初の頃は、「マーキュロはダーク雰囲気のグループだから、ライヴ中に笑ったらいけない」と思っていたんです。というか、それがふさわしいと思ってたんですけど、活動していくうちに「ニコニコでもいいんだ」って気づくことができたんですよね。実際に、そうするようになったらファンの人も嬉しそうにしてくれて。ただ“ニコニコ”って言っても、楽しい曲でニコニコしていたら“楽しい”だけど、暗い曲でニコニコしてたらいろんな解釈があると思うので。その正解は、受け取り手がいろんな捉え方してくれたらいいなと思っています。
我執キル:僕が初期の頃からライヴに対して意識していることは、“楽しむ”こと一択ですね。情緒不安定になることもあったんですけど、今は初心に戻ってライヴをめちゃくちゃ楽しむっていうことができていて。「よく笑ってるね」って言われるくらい感情が顔に出ちゃうタイプではあるんですけど、やっぱり僕らが楽しんでいないとお客さんも楽しめないと思うので、楽しむことは絶対に意識しています。
──そして、今日のお話のなかにも出ていた“生バンド”のライヴが、このあとも控えているということで。“また明日、僕達の★(ヒカリ)倶楽部で”と題して、なんと今回は東京公演だけではなく愛知、福岡、大阪でもバンドセットのライヴが行われるんですよね?
翠城ニア:そうなんです! 生バンドを交えてのライヴは、集大成とか周年の大きいときしかやってこなかったので、それを4都市で開催できるのは単純に嬉しいですね。今まで何度かバンドセットのライヴを経験しているからこそ今までを越えられるものにしたいですし、生バンドのアレンジが加わることで同じ曲でも普段と聴こえ方や臨場感が違って、自分が聴いても「カッコいい」と思える形になっているので。緊張せず、失敗を恐れずに、お客さんを楽しませることを第一に考えて頑張りたいと思います。
我執キル:東京以外でも生バンドのライヴを見せられることがすごく楽しみですし、生バンドだからこそできるアレンジだったり、曲と曲の繋ぎもいつもとは違ったり、見どころがいっぱいになると思うので楽しみにしていてほしいです。
雅楽代カミテ:実は生バンド公演はすごく緊張して、これまでも終わったあとは「乗り越えたぞ!」っていう気持ちが強かったんです。でも、今回の単独巡業ではそれが4公演続くので、4公演それぞれが「来てよかった」と思ってもらえるものにしたいですし、バンドに圧倒されないように、むしろ仲間みたいな感じでライヴができるようになりたいです。
藍咲ユウリ:バンドさんと一緒にツアーを回ることになるので、ちょっとずつ息を合わせていけたらいいなと思います。
雅楽代カミテ:今回は、今までにはない生バンドツアーならではのおもしろいことを企画しているので、楽しみにしていてほしいです。
珖夜ゼラ:僕は、バンドサウンドにしかない音の暴力があると思っているので、バンドセットだからこそできることがあると思うんですよね。しかも、今までは東京公演でしか見せられなかったものを地方公演でも見せられるので、やっぱり「期待に応えるぞ」っていう気持ちがデカイですね。
紫月レンゲ:たまに昔のライヴ映像を見返すこともあるんですけど、「昔のほうが勢いあったのかな」って思うこともあって。だからこそ初心を忘れずに、勢いを持って挑みたいなと思います。
──ツアーファイナルとなる6月30日のZepp DiverCity公演は、3周年記念公演も加味したものになりますけれども。
我執キル:2周年と同じところでまたやらせていただけるので、またSOLD OUTできるように頑張ります。みんなのことを楽しませますので、ぜひ来てほしいです。
雅楽代カミテ:前回のツアーファイナル“マーキュロ主催単独巡業『超アブノーマル★(ヒカリ)倶楽部』FINAL公演”@EX THEATER ROPPONGI(2024年12月9日)で、「今まででいちばん良かった」ってたくさんの方に言っていただけるライヴができたので、それを超えなきゃいけないっていう意味でも頑張りたいです。
藍咲ユウリ:前回のツアーファイナルに向けての意気込みを、このVisunaviさんのインタビューで「続けて良かったと思いたい」って話したんですけど、実際に「6人でステージに立てて良かった。続けてきて良かった」って思うことができたんですよ。アイドルにとっての4年目は未来の分かれ目でもあると思っているので、3周年のZepp DiverCityではメンバーとファンのみんなと、ガッツリ未来を見たいと思います!
取材・文:平井綾子
写真:横山あきお
LIVE
生バンド単独巡業“また明日、僕達の★(ヒカリ)倶楽部で”
4月20日(日)THE BOTTOM LINE(愛知)
4月27日(日)BEAT STATION(福岡)
5月29日(木)BIG CAT(大阪)
ツアーフィナル マーキュロ3周年単独公演
6月30日(月)Zepp DiverCity(東京)
【🎫チケ発】
〈先着〉2/1(土) 22:00から
4/20(日)THE BOTTOM LINE(愛知)
https://ticketdive.com/event/250420b
4/27(日)BEAT STATION(福岡)
https://ticketdive.com/event/250427b
5/29(木)BIG CAT(大阪)
https://ticketdive.com/event/250529b
🎌ツアーファイナル🎌
マーキュロ3周年単独公演
6/30(月)Zepp DiverCity(東京)
https://ticketdive.com/event/250630b
ぴあ https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2329814
イープラス https://eplus.jp/sf/detail/3819780001?P6=001&P1=0402&P59=1
ローソン https://l-tike.com/concert/mevent/?mid=689674
(Lコード:72140)
◾️券種/料金
【愛知/ 福岡/ 大阪】(オールスタンディング)
・前方エリア¥5,000-
・一般¥2,000-
・招待¥1,000-
【3周年 東京】
・前方エリア¥6,000(指定席)㊗️完売御礼
・二階席¥5,000(指定席)
・一般¥2,000-(立ち見)
・招待¥1,000-(立ち見)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
⭐️ツアースタンプラリー〈通過式〉
2箇所▷私物サイン券
4箇所▷シークレットライブ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
⭐️招待特典〈消化式〉
2人▶︎写メ券
4人▶︎アナタだけへの動画コメント
10人 ▶︎LIVE終了後推しと帰宅(会場最寄り駅まで)
関連リンク
【マーキュロ Official】
Official Site https://mercuro.me
Official X https://x.com/mercuro_info