【CHAQLA.】1stアルバムリリース&ツアー決定!のあか脱退前最後のフルメンバー“絆”インタビュー「これまでのCHAQLA.が良かったって誰一人思わせない」
なんでCHAQLA.を組んだのか?っていう初心に戻る
────のあかさん的には、ヴィジュアル系の外に向かっていくっていうことより、もっとコアに向かっていきたかった?
のあか:まあ個人的にはそうですね。好きなジャンルがヴィジュアル系だから。去年、いくつかフェスに出たじゃないですか?俺、全然楽しくなくて(笑)。
ANNIE A:そう言っとったな(笑)。俺らはめっちゃ楽しかったけど、そこの感覚にはズレがあったかもしれない。
のあか:MUCCのサポートアクトで出た日も。多分、俺は音楽に対して最初から心を開く術を知ってる人間に向かってライヴするのが楽しくなかったんですよ。
ANNIE A:全然正直言ってくれた方が気持ち良い。
Bikky:でもさ、のあかってバンドやってるの奇跡よね(笑)。
一同:(爆笑)。
のあか:でしょ?ほんまにどうしよう!次なんかバンドやるとして俺みたいなヤツが4人とか5人集まる気がしないんですよ。
────ここはみんなで誰か紹介してあげましょうか(笑)。
kai:いたら紹介するんですけど、いないんですよね~(笑)。
Bikky:いないよなぁ(笑)。俺らも変わってるのかもしれないけど、のあかもだいぶ変よ?
のあか:そう!俺、変なんですよ。だってバンドやってたら普通はフェスも出たいし、MUCCと対バンしたいもん(笑)。俺変わってますね。ほんまに暗い人に対して少しだけ心を開いてあげれる物が好きなんです。
ANNIE A:寄り添えるようなね。
のあか:そういうものに救われてきた…なんか眩しすぎるんですよね。
────CHAQLA.が?
のあか:そう。だから違和感は常にあって、光を放つのに限界がきちゃった。
ANNIE A:フェスに対する感想だったり違和感は俺らもちょこちょこ聞いて
て、気持ちのズレを感じてはいたかな。
────でも、みんなのステージをずっと観てきたけどステージ上で5人が一緒になる瞬間は全然あったじゃないですか。それは嘘じゃなかったわけで。
ANNIE A:そうそう。ちゃんと一緒になれるの。この違和感がまたCHAQLA.なんだろうなって今は思うよ。のあかがセットリストを考えてくれて、イベントによってどういう魅せ方するべきか提示してくれる人間だったから今のCHAQLA.もあるしね。のあかはさ、外向けにもヴィジュアル系のフィールドに向けてもちゃんと上手にやってたと思うよ俺は。
のあか:俺が今後一番心配してるのマジでセトリ。
────確かに。アニィさんが勢いでセトリをバーって変えようとしてるのを必死で止めてる姿とかを見たことがあって(笑)。
のあか:あはははは!(笑)ありましたよね~。4人が固めたものを俺が突っぱねたり。
ANNIE A:あったあった(笑)。
────だからバンドから脱退してもグループLINEからは退会しない方が良いと思うんですよ。
ANNIE A:あはは!確かに!
のあか:なんで俺そんな働かなあかんの(笑)。
Bikky:大丈夫。俺は2年間のあかを研究したから同じセトリを組める!インプットした!
kai:だから本当に方向性の違いなんですよね。
Bikky:俺らは本当に方向性の違い。
のあか:それが活動していく中で大きくなっちゃったんですよね。今まで対バンできなかったようなバンドと当たる回数が増えたことで、どんどん浮き彫りになっていっちゃった。
────でもこの際だから聞きますけど、正直、CHAQLA.がこれから大きくなっていく中で邪魔をしたくなかったんでしょ?
のあか:カッコつけた言い方したら(笑)。いやでも、わからんよ?みんながこれからどうしていくかはわからんけど、俺はCHAQLA.はヴィジュアル系にいながら外の世界を目指す方が良いと思ってる。CHAQLA.ならそれができる。ただ、ヴィジュアル系だけじゃない世界に行った時に、自分はどういった立ち振る舞いをしていいのかがほんまにわからん。それだけのことです。
────残る4人としては2025年これ以降のCHAQLA.はどういう方向にシフトしていくと思います?
ANNIE A:極めるしかないと思いますよ。俺はもう一回考え直して、なんでCHAQLA.を組んだのか?っていう初心に戻る。飽和したヴィジュアル系を壊したいと思ってるんですよ。せっかくヴィジュアル系っていう可能性がめちゃくちゃあるジャンルだから、もっと自由に表現していきたい。だってそれがヴィジュアル系でしょ?俺は音楽もヴィジュアル系も大好きだから、みんながお客さんとして観に来たときにもっと混ざりたくなるものにしたい。CHAQLA.はそういうバンドでありたいし、ヴィジュアル系を小さなコミュニティにしておくつもりもない。初心にかえってその衝動をもっと追及したいですね。のあかがいてくれたからやれたことがたくさんあるけど、できなかったことももしかしたらあるかもしれないってプラスに考えるしかないじゃないですか。マイナスに考えても進めないから、プラスに考えてもっとたくさんいろんなことに挑戦してみようって思ってるかな。
Bikky:今年の目標はCVLTEと2マンしたいすね。
ANNIE A:いいね!個人的には世界にも出ていきたい。ヴィジュアル系ってやっぱり日本独特の文化だと思うし、海外に向けて発信していきたい。
鷹乃助:僕は楽曲的に新しいことにも挑戦したくて、それこそギター1本の曲も作ってみたい。これまでは2本とか3本重ねてたけど、もっとベーシックな曲があっても面白いと思うし。
ANNIE A:引き算でね。
鷹乃助:引き算をすることによって、もっと音楽的に進化できるんじゃないかって考えてます。
────音楽の方向性も変化があるかもしれないと。
Bikky:最近kaiちゃんピアノ練習してるしね。
kai:いや、ピアノはまだいい(笑)。でも、音楽の方向性に関してこうしてほしいとかはないです。もう好きにしてほしい。みんな好きにあんまり考えすぎずに作ってほしい。
Bikky:カッコいいものを提示すればそれでいいんだよね。
kai:なんかね合わせに行かなくていいと思う。自分は今だったらバラード作ってみたいとかそういう気持ちはありますけど、バンド全体的に言ったら考えすぎずにただただカッコいいと思うことをやっていければいいです。世間とか流行に合わせる音楽はする必要がない。
Bikky:良いこと言うね。
kai:ギターも減らした方がやりやすいですよ?1人になるし。でも必要だと思うなら本数増やせばいいし、いらないと思うならシンプルに抜けるだけ抜けばいいと思う。考えすぎずにやってみたいです。だってもうめっちゃ考えたもん(笑)。この5人でどう戦っていこうって、各々の考えを集めながら。だから、考えないから楽とかじゃなく、曲に関しては好きにカッコいい!やばー!って痺れる要素を持ったものを今は詰め込めばいいと思う。
一同:(拍手喝采)
────のあかさんまで拍手しないでくださいよ(笑)。
kai:それぐらい信用してるんです。各々天才だと思ってるから。だからそこの心配とかはないかな。ヴィジュアル系ってなんだろう?とか…俺が考えないから良くないのかもしれないけど“ヴィジュアル系に”とか“外に向けて”とかも、そんなに考えてないです。世間に合わせるメイクとかはしてないけど、それでも自分が人に“カッコいいでしょ?”って見せたいメイクとか衣装をやってればいいじゃん。だってヴィジュアル系、好きだもん。
ANNIE A:ここだけ記事に載せればいいよ!うん、これが全員の意志です。
kai:各々がカッコいいと信じたものを表現していればそれがヴィジュアル系になっていくと思います。それを4人がブレずにやっていければヴィジュアル系シーンで通用すると思う。
ANNIE A:俺らが正解にするよ。
Bikky:ナイス!
kai:外に向けてもそう。どこを目指すかなんて俺、あんまり考えたことない。自分たちの表現が答えでしかないから。
Bikky:普段喋らない分、喋ったらめっちゃ良いこと言うじゃ~ん。
kai:それこそhideさんだったり、その後のbaroqueだったり異質な人が出てきたらヴィジュアル系シーンは動くんですよ。きっと今はヴィジュアル系シーンを再び動かせるタイミング。だから俺らがいるんだと思う。考えて世間に合わせるのは避けたい。好きにやろうぜとしか思ってないです。
一同:(拍手喝采)
ANNIE A:いや~ほんとに、今のとこだけ載せてください。あと全部カット!(笑)。
Bikky:表紙kaiちゃん単独でお願いします(笑)。