【武瑠、Verde/、mitsu】4月4日下北沢シャングリラで開催される「咆哮SOLOIST」へ向けて一匹狼が集結!ソロだからこそ生まれるドラマの産声。
ドラマは1話では終わらない
────今回集結した3人がヴィジュアル系って言う括りなのが興味深いですよね。
mitsu:そもそも何でもアリなジャンルですからね。
▲mitsu
武瑠:俺も自分が始めた時はそう思ってたんですよ。そしたら実際はガチガチで自由じゃなかったんですけど、今再び可能性を秘めたジャンルになってきてると思う。特にソロってことで言うと、これからShouさんもめっちゃ感じることになると思うんですけど、ある種責任がなくなってくるんですよね。バンドの時って自分が自由にやりすぎて他のメンバーのファンに対して申し訳ないみたいな気持ちもあったけど、ソロにはそれがないから。解き放たれた感じも強くなる。
Shou:なるほどね。
mitsu:現実世界に窮屈さを感じてライヴハウスを生きる場所にしたのにバンドに窮屈さを感じたら矛盾になっちゃうんですよね。
武瑠:なんかコロナ禍を挟んで人間臭さをもっと出してよくなった気がしてて。それが、それぞれが持つドラマ性に繋がってるんじゃないかな。
mitsu:話ちょっとズレてもいいですか?
────どうぞどうぞ!
mitsu:「RIZIN」っていう格闘技団体の話なんですけど、コロナ禍で声を出せない中で格闘技ファンも本当に静かに観戦してたんですよ。でも、そんな時に堀口恭司という選手が試合でとてつもない山場を作った時に数万人が一斉に“ワッ!”って声が出たんですよ。
武瑠:はいはいはい。
mitsu:声を出しちゃいけないことが習慣化した中で数万人の声が思わず漏れてしまう瞬間に俺はめちゃくちゃ“ライヴ”を感じたんですよ。
武瑠:言いたいことすごいわかる!
────2020年の大晦日さいたまスーパーアリーナですね。堀口選手の4発目のカーフキックが朝倉海選手の足を壊した瞬間。怒号のような歓声でした。大観衆が全員、あと1分以内に試合が決着するなって感じ取って。あれは鳥肌立ちましたね。
mitsu:そうですそうです!あの時の声って思わず出ちゃったものじゃないですか?あれを目の当たりにした時に、ライヴってこっちから求めるんじゃなくって勝手に声が出て身体が揺れるものだなって思ったんです。コロナ禍でのあの堀口恭司選手の試合も自分のライヴに対する考えに大きく影響してます。
────堀口恭司選手は朝倉海選手に衝撃のKO負け後、さらに靭帯の大怪我で長期の離脱を乗り越えてのリベンジでしたからね。
武瑠:あれは感動するよね。
────でも、そこに付随するドラマなんですよね。この3マンもそうですし。冒頭に武瑠さんから“下品なパクリ”って話題もありましたけど、例えばRoyzの昴さんはAlice Nine.が大好きで曲名から自分の名前を取ってたりする。それはパクリとは全く違う話じゃないですか。
mitsu:そうなんだ!
武瑠:えー知らなかった!でも、それはパクリじゃない。愛情しか感じないですもん。
────人間模様なんですよね、結局。あとはその人の純度。
mitsu:今回のイベントが始まってもないのにこんなこと言うのズルいですけど、興味が出ると深く掘りたくなっちゃうんですよ。このインタビューでおふたりにすごい興味出ちゃったんで、ライヴはもちろん最高にやるんですけど、それも経験したうえで更に次が楽しみですね。自分たちが楽しめてもファンの子が楽しめるまでにはもう少し時間もかかると思うんで、どんどん重ねていきたい。余波は大きくしていかなきゃいけないですね。ドラマは1話では終わらないんで。
Shou:そうだね。僕たちの磨いてきたものがむき出しになる日になるなって思いましたし、そこに打算はいらねーなって思います。計算しがちな性格なんだけど、1人の男として根源的に立つことになるでしょうね。これだけ話して解り合えたからこそ逆に自分自身と向き合うライヴになると思う。
武瑠:わかります。人とぶつかり合う機会を以って自分と対峙することってソロになってから減っちゃってたんですけど、この日は久々にそういう感覚になると思うな。
Shou:削れることによって彫刻みたいに自分の輪郭が浮き彫りなるよね。
mitsu:Shouさんから“男として”って言葉が出たのが痺れますね。美学とかヴィジュアルって印象の先輩だったからこそ嬉しいです。
武瑠:俺も昔とすごい感覚が変わってて、日々のどんな事象もどうやって自分のクリエイティヴに活かすのか?ってことしか考えてなかったんですけど、本能的にもっとぶつかりたいって衝動に駆られるんですよね。シーンを育てようとかそこまでの意識はまだ持ってないんですけど、もっと単純に自分が心踊ることをリスペクトする人とぶつけ合いたいし、それをしないとファンも楽しくないし世界も広がらない。だから大切に育んできた音楽やアートだけじゃなくて、それぞれが生きてきた人生がぶつかることになるこの日を楽しみにしていてほしいです。
取材・文:山内 秀一
LIVE
咆哮SOLOIST
2024年4月4日(金)
会場:下北沢シャングリラ
open18:00 start18:30
出演: Verde/,武瑠,mitsu
[チケット情報]
オフィシャル先行受付期間:2/3(月)20:00〜2/9(日)23:39
一般発売日:2/16(日)20:00〜予定
※受付詳細は各出演アーティストのオフィシャルサイト・SNSをご確認ください
関連リンク
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