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【MAMA.】★インタビュー★更なる境地へ“攻め”の新曲「WITCH??」をドロップ目前!ツアーファイナル3月31日渋谷WWWXへ。「僕は僕のことを好きな人しか好きじゃない」

まごうことなき過渡期──────。

ついにMAMA.にもこの時が訪れた。
昨年はMUCCと3度の対バン、さらにはdeadman、櫻井有紀といった“先輩”という名の“モンスター”との激闘で傷だらけになりながらも、確実にシーンのネクストを担うバンドとしてポールポジションを手中に収めた。
だからこそ問われる“答え”と彼らは現在格闘している。

だが、見出した答えはシンプルなものだった。

関東を中心にワンマンを立て続けに行う理由、そして新曲「WITCH??」が示唆する今後の展望を4人に語ってもらった。
そして、その言葉には奇妙なほど力感がなく自信を感じさせるものであったことが印象深い。


◆     ◆     ◆     ◆     ◆

今は長い時間自分たちのライヴを見せるべきなんじゃないかな。


────昨年はMAMA.にとって“超”がつく大躍進の1年となりました。その中で命依さんは「でも俺たちのこと別にわかってないじゃん」といった類の発言もされてましたよね?噂の独り歩きはまだ感じてます?

命依:僕自身が割とツンツンしちゃう方なんで、関わる人が増えることに対して警戒心を感じてたんですよね。でも、今は別にストレスはないかな。特に先輩と絡むことが増えていくなかで下手くそなりに会話することも多くなっていったし、当初抱いていたような警戒心みたいなのはもうだいぶなくなってきたと思います。

────打ち解けてみるとツンツンしているのも嫌なヤツなんじゃなくて、懐く前の野良猫みたいなものだと伝わってきたのかなと(笑)。

命依:でもみんな全然対バンしてくれないっすよ。嫌われてるのかなぁ(笑)。

────そんなことないと思いますよ。年明けの主催イベント(MAMA.主催FES2025『VISUAL NEW SPRING!!!』2025.01.09 渋谷WWWX)も良い空気感だったし、シーンの中でちゃんと渦を作ろうとしているのも見受けられます。

命依:今はみんな自分のバンドだけで活動することが多いじゃないですか?TVからYouTubeの時代に変わったようにバンドも動き方が前とは違うんですよ。

────その流れに抗おうと?

命依:うーん…って言うよりは去年はMUCCとか先輩方がそういう流れをぶっ壊しにきたじゃないですか?それが良いと思ったから…って別にその影響でってわけじゃないんですけど。<MAMA.主催FES2025『VISUAL NEW SPRING!!!』>に関しては仲良いヤツらとワチャワチャしたパーティー的なのもたまにはいいかなって思ってたんだけど、それだけだと閉塞感もあるから、逆転の発想で日頃対バンしていないところにあえて声をかけていきました。それこそヤミテラとかNICOLASはそんなに被らないし。そこに櫻井有紀さん(以降YUKI)まで出て下さって、MAMA.にしかできない主催になったとは思う。ちょっと新しいものにしたかったんですよ。

────バンドとしては決して閉じてる状態じゃないんですよね。

真:自分たちではそう思ってるんですけどね。

命依:第三者から見たら勝手に閉じてる印象持たれてるのかもしれない。どうなんでしょう。

JiMYY:あの主催に関してはそれこそYUKIさんが出て下さったことが個人的はデカくて。昨年はYUKIさんとMAMA.の対バンが叶っただけじゃなく、YUKIさんのバンドにサポートギタリストとして呼んでもいただいて、得るものがすごく大きかったんです。ずっと自分が大好きで聴いていた曲を演奏することで、これまでとは脳みその使い方が変わったんですよね。求められるプレイや曲調が全然違うから当たり前っちゃ当たり前なんですけど。ステージ上での在り方は大きく変わってきたので。

かごめ:あの主催で言うと…結構みんな話しかけてくれた…かな。ほとんど交流のないNICOLASも気さくに話しかけてくれて…うん。

────極度の人見知りなかごめさんにとっても得るものがあった1日でしたね。

かごめ:お互いの存在を知ってはいたんですけどね。実際に交流が生まれるのは主催の良さだなと思います。201号室のHirotoと転換MCやったのは地獄でしたけど(笑)。全然喋らない2人なので。

────精力的な1年の始まりで勢いづいたのかなと思いつつ、早くも関東を中心に廻るワンマンツアー<「関東猛毒」>がスタートしましたけど手応えはいかがですか?セットリストもまた回帰した印象がありつつもむしろ新鮮に感じます。

命依:手応えは良いですよ。年明けに主催対バンやって…対バンってお客さんの奪い合いだけど、それを経たことで、結局1本のライヴでどれだけやれるかっていうのが一番の近道だなって感じたんです。広告とかじゃなくて、ライヴ。それで証明していくのがMAMA.だなって思うんですけど、別にワンマンに来てるからといってMAMA.だけを好きなお客さんではないんで。来てくれてる人の一番好きなバンドにさせなきゃいけないって意識でやってるから、その辺のマインドは対バンのヒリヒリ感とあんまり変わってないと思います。ワンマンだからヌルくなったら意味わからないし。

────ジャンルを問わずお客さんを共有する風潮はありますけどね。

命依:あ、それは全然悪いことだと思わないです。でも、僕は僕のことを好きな人しか好きじゃないんで。愛するために、もっとMAMA.のことを好きにさせないと思ってます。

▲命依(Vo)

────そういう意識もこの集中的なワンマンの日程に影響してるんでしょうか?

かごめ:これは真が考えましたね。

真:去年の夏に初めてワンマンで全国を廻ったんですけど、まだまだ地方には響いてないんだなって痛感する場面もあったんですよ。東京とはまだ景色が違うなって。だからこそ今回の関東ツアーはワンマンでやるべきじゃないかって思いました。命依もワンマンの方がいいって言ってましたし、今は長い時間自分たちのライヴを見せるべきなんじゃないかな。

JiMYY:一昨年はO-WESTでのワンマンに向けて2マンツアーを廻ったんですけど、2組から1組になるのって当然まったく別物なんですよ。個人的にはワンマンツアーでしか味わえない武者修行っぽさから得られないものがあると思います。特に今はドラムがサポートなので、それが逆に強みになるような要素を探せるんじゃないでしょうか。

────そんななか最新曲「WITCH??」はさらにバンドとしての在り方以上にMAMA.らしさに特化した大胆なアレンジになってます。

命依:もともと作っていた曲があって、完成したらMVにしようと思ってたんですけど、完成が近付いてくるにつれて違う曲ができてきたんです。年が明けてリリースする可能性のあった曲は他にもいっぱいあったけど、結果的に「WITCH??」と前作の「毒入りミルクはママ.の味」になりました。まぁ自分の場合メンバーに送ってすらいない曲がまだまだあるんですけどね。

────2作共に随分新しい境地に踏み込んだなと思うんですけど、作曲時から狙ってたものなんですか?

命依:僕、MVを考えるのが好きなんですよ。いくつも曲があったなかでMVっぽい情景が浮かんだのがこの2曲。ライヴでウケが良さそうだからMVにしようとかまったくなくて、「WITCH??」と「毒入りミルクはママ.の味」は、実際撮るかどうかは別としてMVの絵が見えてきたから選んだところはある。ちゃんと情景が残る作品にしたいんですよ。これはバンドを始めた時から思ってます。

────なんだろう…『NOPE.』の楽曲群に続いてヴィジュアル系のフィールドのど真ん中に落とされる曲ではないなと感じるんです。

命依:あ、そうですか?僕はヴィジュアル系を好きになった理由は曲じゃなくて世界観なんですよ。だからたしかに曲自体はメインストリームじゃないかも知れないけど「WITCH??」の世界観はむしろ好物の人も多いんじゃないかって思う。コンセプトがどうとかって言うことでもないし。

────なるほど。だから実際、私も好物なんですよ。それが絶妙で。奥歯で噛むには勇気がいる曲だからこそスリリングで一聴しただけで答えに辿り着かないんです。MAMA.の音楽はトラップとかラップとかいろいろな要素を取り込むけど、それ自体が本質ではないでしょ?その味覚のもっと難しい感じ。

命依:そうです。よくラップを取り入れたヴィジュアル系って言われるけど、自分自身は別にラップを歌ってる気はないです。まぁラップではあるんですけど、あくまでセクションの1つでしかない。新しい要素だと思ってやってるわけでもないんです。

────伝えたい言葉数を増やすウエポンっていう印象も受けます。

命依:歌詞って制限されたメロディーの中に閉じ込めなきゃいけないから。それが嫌で(笑)。でも、伝えたいことを詰め込んで変なメロディーになっちゃうのも嫌だから、言いたいことを詰めるゾーンとしてラップがあるぐらいの感覚です。って言いながら歌詞もう5回ぐらい書き直してるんですけど(笑)。

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