1. HOME
  2. NEWS
  3. 【MAMA.】★インタビュー★更なる境地へ“攻め”の新曲「WITCH??」をドロップ目前!ツアーファイナル3月31日渋谷WWWXへ。「僕は僕のことを好きな人しか好きじゃない」

【MAMA.】★インタビュー★更なる境地へ“攻め”の新曲「WITCH??」をドロップ目前!ツアーファイナル3月31日渋谷WWWXへ。「僕は僕のことを好きな人しか好きじゃない」

デモってグロいじゃないですか?


────「WITCH??」は実際いつぐらいに形になってきたんですか?

命依:1月の主催の前後。前か後かはあんまり覚えてないです。

────デモ段階ですけど、 歌詞には“シーンの衰退”と直接的な表現もあります。内的に籠るのではなく、外に放つテーマが珍しい気もしました。

命依:ヴィジュアル系について歌ってるんでしょうね。具体的に答えを示すかわからないんですけど、“どうしてヴィジュアル系っていうジャンルが生まれたか?”っていう存在理由の核心に触れた気がするんです。自分の中でその答えが形になってきたから言葉になったって感じですかね。答えに近づいてきた。なんでヴィジュアル系が流行らなくなったんだろうってことを考え始めて気がついたことを、今歌いたくなったんです。ハッキリ言って、衰退しているって言われまくってるジャンルだと思うんですよ。でも、その中でYUKIさんやMUCC、deadamanと対バンしてヴィジュアル系ってものにしか存在しないものに僕は気がついちゃった。だからこそ、なんで“衰退してる”って言われているのかにも言及したくなったんでしょう。

────当然、先人の姿がMAMA.にもたらしたものも大きかったんですね。

命依:もちろん。

かごめ:会場とかファンを巻き込むのは大前提だけど、何より音を楽しんでるなって思いましたね。それは自分のスタイルにも影響が出てきてると思う。

▲かごめ(Gt)

────音を楽しむってことでいうと今作「WITCH??」と前作「毒入りミルクはママ.の味」は自由度が増していると思うんです。

JiMYY:その通りです。作っていく中でさらに磨いていきたい部分も出てきてリリースは延期になっちゃったんですけど(笑)。

────楽曲の肉付けをするに至ってこれまでとの変化はありますか?

JiMYY:変わってきていると思うんですけど、もっと具体的な答えをこれから見つけていくんだろうな。YUKIさんや先輩方と一緒になる機会が増えて自分の中で変わったものには気がついてるんですけど、それを明確に言語化するに至ってないですね。技術や要素は増してるんだけど、それを自分のオリジナリティに落とし込めた時にようやく言語化できると思うので、まずはその領域を目指すのが今年のテーマの一つだと思ってます。

▲JiMYY(Gt)

────JiMYYというギタリストの華やかさがどんどん確立されていくことで両ギタリストの魅力的なアンバランスも際立ってきていますよね。

かごめ:俺もここが良いと思っているところを伸ばしつつ、また新たな軸を見つけていきたいですね。

────被らない2人ですよね。

かごめ:だと思います。

────「WITCH??」の話に戻るんですけど、この独特なアプローチはデモの段階からもうゴールが見えてました?

命依:一昨日見えたね。

JiMYY:そうだね。向かうべきところが見えたと思う。

命依:僕は音楽理論とか勉強してないんですよ。

JiMYY:それで6~7年作ってるもんね。

命依:そっか。何も勉強せず7年を迎えてしまったんですよ。でも、勉強するものでもないし…勉強してる人も解ってると思うんですよ、勉強するものでもないってことを。理論で片づけられない些細なところまで音に変えるのが音楽だと思ってるから、うちの曲は突然変な展開になったりするけど、それも理論とかじゃないんですよ。生き方とか考え方とかが全部音楽に変わってるだけ。僕自身が落ち着きのない人間だから生まれてくる曲も落ち着きがない(笑)。

────それこそ昨年出した「NOPE.」は組曲のようにめくるめく展開でした。

命依:nuriéの龍太朗にも言われました。「「NOPE.」って子どもっぽくて命依ちゃんそのものって曲やな」って。でも、それは強みにもなってると思うからやっぱり理論じゃないんです。「WITCH??」も「毒入りミルクはママ.の味」で得た自分の要素をさらに進化させて作っていきましたし。音楽は間違いすら間違いじゃなくするんです。もちろん完全な間違いをそのまま形にはしないけれど。

────イビツさを整えるのではなく、むしろ磨く工程を選ぶってことですよね。

命依:そのイビツな感じは全部僕の中にあるものなんで、最近アレンジしてて「あれ?似た曲なかった?」って以前より敏感になっている部分もあります。でもそれが武器なんです。情景を形にしてるし、間違いをどう表現するかってとこですよね。これは僕じゃなくて他のメンバーのものでもそうなんですけど、デモってグロいじゃないですか?なんか内臓を見てる気がして。そのグロいけど、初めて出てきた発想は大事だなって思います。それが間違いだったとしても、それも一つのアートだと思う。これまではみんな曲のクオリティを上げようと思ってたんだけど、最近はもっと作品を作ろうって感じです。

JiMYY:アレンジはあくまで、デモで出てきた本質を活かすものだって心がけてますね。これは絶対。

────イビツなものをイビツなままにしておく。

JiMYY:そう。今回も完成を楽しみにしてほしいです。

真:でも『NOPE.』から「毒入りミルクはママ.の味」で今回が「WITCH??」なんで落ち着きないですよね(笑)。それが“命依っぽいな”と思います。彼の良さが出てますね。すでにライヴでやっているのは「毒入りミルクはママ.の味」なんですけど、ライヴでの浸透度がヤバいんですよ。

────変化球に思える曲なのに直情的ですよね。

真:かなり手応えがありますね。浸透の速さは今まで一番じゃないかな。そこで期待値が上がってるなかで続く「WITCH??」でどうなるんだろうっていうクエスチョンも良い意味で抱いているのでどう育つかが楽しみです。フロアに媚びるために作ってるわけじゃない曲がどう落とし込まれていくのかですよね。

▲真(Ba)

────今回「WITCH??」ってズバリ魔女のことじゃないですか?非現実的な存在にも思えるんですけど、命依さんにとってこの存在をモチーフにした理由は?

命依:まず前作の“毒”っていうところから繋げて派生したのが“魔女”でした。魔女って人間から見ると恐らく悪いものじゃないですか?でも、片側から見ると悪い存在にも信じる人がいて何が正義で悪なのかは実際のところわからない。今の世の中、悪者探しばっかりしてるから敢えて“みんなが思う悪の目線”を曲にしてみたかったんです。

────皮肉も込めて「WITCH??」。

命依:はい。

────“毒”は一つもモチーフとして、歌詞も終末的にリンクして「毒入りミルクはママ.の味」と遠い位置にはいないですよね。

命依:そう感じてくれたら嬉しいです。

関連キーワードでチェック

この記事をSNSでシェアする