【ユナイト】ライヴレポート<UNiTE. 14th Anniversary oneman live [U&U's -Now or Never-]>2025.3.29(Sat.) EX THEATER ROPPONGI◆ユナイト、はじまりの場所で迎えた14周年を祝うワンマンライブ。「支えてくれた人の心とか魂とか、今でも変わらず、きっとここに生き続けてる。だからユナイトの音楽、めっちゃ強いと思う」

ユナイトの14周年を祝うワンマンライブ[U&U's -Now or Never-]が、記念日当日の3月29日にEX THEATER ROPPONGIにて開催された。今回の舞台は、2年前に“この5人のユナイト”がスタートした場所でもある。ヴォーカル不在のユナイトを支えた8人のゲストヴォーカルから希へと思いをリレーしていった、この先も語り継がれるほどのドラマが生まれたこの場所で、また新たに記憶に残る日を、今度はユナイト自身の手で刻み込んでいった。
「ユナイトってバンド名、どんな意味か知ってる? 今から14年前に(椎名)未緒さんがつけたんやけど、〈1つになる〉とか〈人と人とが繋がっていく〉っていう意味でつけたんだって。見てよ! 今の俺たちにめちゃくちゃピッタリやと思うんやけど、どうかな!?」――この日のライブ終盤に堂々と放たれた言葉の主は、ほかでもなく希だった。このとき会場に鳴り響いたU’s(ファン)たちによる賛同の意を示す大きな拍手の音を、この先もきっと忘れることはないだろう。名前は、その名の意味を成すように人生へと影響するという話を聞いたことがある。それならば、人々の縁や絆を重んじる軌跡を辿ることは、ユナイトの宿命だったのかもしれない。しかしその宿命は、未来を明るく切り開いていくために必要だったと裏付けたのは、その過程の中で奇跡の出会いを果たした希が「みんなもひっくるめて、ユナイトしてるから。俺たち、ユナイトしてるから!!」と力を込めながら、バンドの舵を握る “ユナイトのヴォーカル”として叫んだ瞬間だった。

開演前の場内は、周年という節目、思い入れのある会場と、いくつもの要素が重なり合って生まれる期待感に満ちていた。そんな空気をよそに、ニューテイストのSE「C55H70MgN4O6」が華やかに流れる中、新衣装を纏って一斉に登場したメンバーの歩みは穏やかで、そのナチュラルさがまた“らしい”ところ。そして、現体制のはじまりの曲である「花晨」から幕を開けると、“これから”を強くメッセージする希望の歌(曲)に込められた意味をこの2年間でより鮮明にしてきたことを物語り、曲中のシンガロングにハクはそっと耳を澄まし、希は声が起こるフロアをジッと見つめていた。間髪入れずに「会いにきたよ!帰ってきたぞ、EX THEATER!」と歌詞に準えた一言を添えた「ミドルノート」では、見事にソールドアウトを記録した会場一面にメンバーカラーのライトが色とりどりに広がり、「small world order」へと楽曲を重ねる毎にアグレッシヴさを増していく。




「待ちに待ったな! 待ちに待ったぞ、この日を! いやー、いい日になってるわ、すでにな! 今日は14周年という節目をみんなと一緒にお祝いできるということで、とっても幸せな気持ちでいっぱいであります。――12周年以来の、今の5人になってからぶりのEX THEATER。本当にあの日はエモい、棺桶に入るときに思い出すくらいエモい日だったんですけど、今日はあの日よりも数億倍いい演奏、いいライブをみんなで作り上げていこうと思っていますので、最後までどうぞよろしくお願いします!」