【ν[NEU]】★スペシャルインタビュー★2025年1月4日に迎えるフィナーレへ向かって突き進む4人に訊く、再始動してからのこと、今の心境、そして未来のこと────。
2009年7月に結成、2014年12月に解散。そこから5年の時を経て、2020年6月に1年限定復活をする予定がコロナ禍で頓挫――。“希望”をバンドのコンセプトとしながら、ν[NEU]は数多くの絶望を味わってきた。
そして迎えたた2023年7月、いよいよ本格的な再始動となるわけだが、“2025年1月4日に再び解散”することを発表する。ただしこれは、あのときとは違う。絶望感は微塵もない。
迫る終幕に向かう4人の想いを紐解いていけば、そこにはメンバー同士の信頼感やν[NEU]に対する愛で溢れていた。
僕たちは復活バンドだからこそ、現役のときよりも頑張らないと伝わらないと思っていて。
────ν[NEU]の完結まで残り2ヵ月(インタビュー時)となりましたが、心境はいかがですか?
ヒィロ:じゃあまずはタクミくんから。
タクミ:いやいや、絶対ヒィロさんでしょ。
mitsu:いや、やっぱЯeIさんからじゃない?
ヒィロ:……あれっ、そういえばЯeIさんいないね。ν[NEU]って今3人でしたっけ?(笑)あ、ちょうどЯeIさんから電話だ。もしもーし。
ЯeI:もしもし。なんかめちゃくちゃ迷子です。第1ターミナルにいます(取材場所は羽田空港第2ターミナル)。
ヒィロ:はい、ということで、3人で始めさせてください! すみません!!
────明日は福岡でのライヴということで、このあと飛行機の出発時間が控えていますしね(笑)。それでは改めて、タクミさんいかがでしょうか?
タクミ:そうですね。自分の心境的には、まだ終わる気持ちはないですね。多分淡々とやってしまっている部分もあるからこそ、余計に“最後”っていうのを感じない状況でもありますし、あとは感じたくないのかもしれない。
mitsu:自分のなかで描く“終わり”って、もっと危機迫るというかクライマックスに向かうというか、すごく大きな波がくると思ってたんです。だけど、意外と淡々としてる。眠りにつくというか生命の終わりというか……それに近いのかなって。前の解散とはまた違った形での、初めての終わり方なので。すごく静かだけど、かなりポジティブな意味で落ち着きがあるなっていう気がするんです。燃えるような熱い炎っていうよりは、青く静かに燃えるような感じ。
ヒィロ:最後の音源を出してラストワンマンツアーが始まった今年の7月頃が、自分のなかで気持ちのピークでした。この1年半、リーダーとしてν[NEU]のレールを敷くことに精一杯だったなかで、「ライヴは発表されたし音源も出したし、やることは全部やった」っていう気持ちで。
mitsu:続いていくバンドって、ツアーファイナルではこの先の伸びしろの話をして、未来の成長を見るじゃないですか。ν[NEU]は今からは成長する必要がない。「成長しない」っていうとネガティブに聞こえるんですけどそんなことなくて、今から成長するとここまでのワンマンツアーでお別れをしてきた人たちに見せられないことになってしまうから。パズルで言ったら、ピースが最後の5個ぐらいになったらほとんど完成形が見えるじゃないですか。ある意味悟りの感覚というか、完成してるというか。悲しくもなく、何もやり残してない。やりきれている証拠なんじゃないかなと思っています。
────現時点では気持ちの整理がついていらっしゃるようですが、「1年半で解散します」と宣言した当時は不安などもあったのではないでしょうか?
mitsu:いや、僕たちが終わらせるって決めたんで。不安とか、なくなっちゃうのは寂しいなみたいなのはあんまりなくて。まあ、一度なくしてるんでね。
ヒィロ:むしろ僕が不安だと思ったのは、2023年7月のライヴが終わったあと(1年半で解散するという発表をする前)。1年限定復活が中止になったり、その負債を回収するための活動だったりをしていた3年間があって。それが終わったリスタートが2023年7月1日のライヴだったんですけど、始まるときは正直1年半で終わるとは思わなかった。終演後に「このままν[NEU]を続けることもできるけど、続けていったらどんどんバンドがカッコ悪くなって、ダメな方向にいくな」って思って。僕たち自身も、ファンの子たちもきっと、「復活しなきゃよかった」って後悔する。そもそもメンバーが1人欠けている状態でもあるし、そのときが一番不安になりましたね。だからこそ不安を取り除くためにも、1年半で終わらせるという選択が一番よくて、「復活してよかったね」って思いたいし思ってほしいからこその決断でした。
────2014年12月に一度解散したあと、5人それぞれが別々の道を歩まれています。その活動とν[NEU]の活動との両立することの難しさはありましたか?
mitsu:ЯeIさんが一番大変だったんじゃないかなあ。もちろんみんな別々の大変さはあって、ヒィロさんは家族もあるし仕事もあるし、状況で言ったら大変なんですけど、ヒィロさんの脳内で作っているものだから覚悟してたと思うんですね。俺は音楽活動が増えるという形なのですんなりいけて、タクミは自分が自由に決められる職種いうこともあって調整できたんですけど、ЯeIさんは1人でお店をやっているので、体力的なしんどさとかは一番強かったんじゃないかなって。ЯeIさんここにいないんで、勝手に言ってるんですけど(笑)。
ヒィロ:ЯeIさんからLINEきてた! ……バスで来てる! 歩いてこれるよね、普通に(笑)。
mitsu:あ、これが今までのν[NEU]とお店を両立させてきた弊害かな!?(笑)
ヒィロ:「1年半後に完璧に終わらそう」「渋谷公会堂(LINE CUBE SHIBUYA)を埋めよう」って考えたとき、やっぱそれなりにしんどいことをしないといけなかったんですよ。僕たちは復活バンドだからこそ、現役のときよりも頑張らないと伝わらないと思っていて。マイナスのアドバンテージがあると思うんです。別の仕事があるくせに中途半端とか。かなりスケジュール入れなきゃってところでワンマンツアーしたりイベントしたりガンガンやって、その兼ね合いが大丈夫かなって思ってました。やらないと余計中途半端な形で終わってしまうし、でもやるとメンバーしんどくなるし……。そのなかで一番しんどくなったのはЯeIさんだったのかな。
mitsu:でもね、2022年末に一度、そこまでのスケジュールを終わらせてから、改めてν[NEU]をやるかどうか4人で話し合ったんですよ。無理することも含めて、最後まで走り切る覚悟がみんなにあるのか、それがないならやめとこうよって話をしてたんですね。一番肝だったのが、華遊くんが参加できないことだったと思うんですよ。それを越えてやると決めたんで、まあ決めたからには最後までやるでしょっていう話は一本化してたって気はするんですけど。
ヒィロ:なんか難しいよね。今だから言えるけど、それこそ5年前に「ν[NEU]1年復活やろう」って決めたとき、もともとのメンバー5人で再会してちゃんと話したんですよ。この船から降りるなよって。ちゃんと5人で降りないでやろうねって言った状態だったけど、それぞれ環境が変わったことによって華遊くんが降りてしまった。それがあったから、なんかЯeIさんのことを責められないというか、仕方ないって思ってしまう気持ちもあって。でも、それでもスケジュールを決めないと、みんなが不幸になる。だから、今僕がホッとしてるのって、「もうみんなに無理なこと言わなくていいな」って。嫌われることをわかって言ってたんで。
────華遊さんのお名前が挙がったのでお聞きするのですが、解散までに5人揃う可能性はあるのでしょうか。
ヒィロ:どうなんですかね。一応僕は、「もし良かったら最後に観に来ない?」と誘うつもりです。もしそこから話が派生して、例えば万が一彼がステージにちょっとでも出たいとかなったとしても、それは告知しないです。今は僕ら4人でやっているというのもあるし、あと華遊くんにプレッシャーをかけたくない。
mitsu:この体制を受け入れてくれたファンの人たちとか、4人が築き上げてきたものとか、サポートの夢時(eStrial /HOLLOWGRAM)さんとかへの裏切りにもなると思うし、誠実じゃないと思うんですよ。あくまで自然な流れで、みんなが「それは確かにね」っていうものじゃない限り、無理やり再現することはないです。レプリカですもんね。偽物になるなら意味ないし、誰も幸せにならないと思うんで。これは閉ざしてるんじゃなくて、そのときの自分たちの状況を見ながら話ができるというか。
────固定概念なく、臨機応変に対応できる姿勢で進んでらっしゃると。
mitsu:めちゃくちゃ自由なんで、そこがバンドっぽいなと思います。昔できなかったバンドの形。自分は音楽しかやってきてないので、今回ν[NEU]をやって改めて、音楽をやり続けられる人ってかなり特殊なんだなと思いました。それは音楽だけじゃなくて、タクミのホストの仕事もそうだし、ヒィロさんのエステサロンも、ЯeIさんのお店も俺にはできないし、みんなが本当に特殊なんだなと思って。それまで、バンドって“人が集まって何年間か一緒に音楽をする”っていうことが奇跡だと思ったんですけど、“バンドとして命を燃やしていけるか”みたいなことが、かなり奇跡なんだなって。
ν[NEU]のメンバーだから言えたし、ν[NEU]のメンバーだからやってくれた。
────そういうふうに改めて4人でバンドをするにあたり、別の仕事を経験したことでν[NEU]に還元できたなと思うことはありますか?
タクミ:自分的には若く見られることですかね。バンドをやってない期間で絶対に老けちゃうじゃないですか。老けないためにホストをやってたから。
mitsu:ああ、そうなんだ。じゃあヒィロさんと近いね。アンチエイジングの話でしょ?
ヒィロ:タクミ、肌きれいだもんね。
タクミ:ヒイロさんは力技(笑)。ホストをやってたおかげで、見た目はまだセーフかなって思ってます。
mitsu:自分の場合は、2023年7月のShinjuku BLAZE公演から2023年10月くらいまで、自分のなかにν[NEU]のmitsuと俺自身のmitsuがいて。そこに乖離があって一本化できなかったんですよ。なので、ν[NEU]を再開した最初のほうは「帰ってきてくれてありがとう」っていうファンの言葉を受け入れられなかったんです。「俺、ずっといたし。来なかったのそっちじゃん」って思って。これを今隠さずに言ったのは、その人たちが悪いわけじゃなくて、でも俺も悪いわけじゃないって思うから。ここが一致するまで、自分のなかで納得ができない時間がすごく長くて、そういう精神だったぶんν[NEU]として歌うときに、何かノイズがあったなと。
ヒィロ:僕は美容の会社をやっているんですけど、僕が代表で決定権を持ってて、立場的には一番上で。「やりたいと思ったことは絶対やってほしい」「やらないって選択肢がない」みたいな環境でやってきたなかで、ν[NEU]って誰が上とかじゃなくて全員が対等にやっているので、なかなか思いどおりにいかないなってことがすごく多くて。ν[NEU]では、「やっぱりやらない」「やれない」っていう意見は尊重しないといけない。初めのうちは、「どうやったらわかってもらえるんだろう」とか考えてたんですけど、だんだん「俺って、頭固かったな」みたいに思えるようになって。ν[NEU]のメンバーといると、固くなってた部分がすごく柔軟になりました――こうやって、メンバーが遅刻してきてもいいよみたいな。
ЯeI:おはようございます。よろしくお願いします。
────予定より41分遅れで全員集合となりました! 無事に揃って良かったです(笑)。さっそくですが、ЯeIさんは今のお仕事をν[NEU]に生かせたなと思うことはありますか?
ЯeI:何~?
mitsu:「何~?」はこっちよ!!!(笑)
ЯeI:今朝5時過ぎまで営業して、そのまま来ましたから……。生かせたこと……? まあでも、ファンのみんなが集まってくれることはありがたいですね。
────そういったファンの方との距離感っていうので、以前のν[NEU]とは違って戸惑われる部分はありましたか?
mitsu:ファンとの距離は、俺が一番遠いと思うんですよ。当時の思い出のまま来るファンの子とかもいるんですけど、それに対して「いや、今の俺だから」っていうのは普通に言っていて。距離が近いのが悪いっていうことじゃなくて、俺はアーティストとしてやってきた自負があるんで、「あのときとは違うから。そっちも変わってるでしょ? お互いそうでしょ」っていう距離感は作ってきました。一線を引いているわけではなく“今の自分”が普通に接してるというか。
ヒィロ:復活バンドって「あの頃を再現しなきゃ」とかって、見た目やキャラクターを意識しがちなんですけど、僕とかЯeIさんは40過ぎていて、もう再現できないんですよ。20代だからできたこともあったし、それを無理して再現すると、イタイいなって思っちゃうんで(笑)。復活の話をした時点で、そういうことはしないねっていうのを決めていたんで。
mitsu:2023年7月のBLAZEが終わった以降、もう過去の話はやめたんです。ここからは未来の話。そもそも華遊くんがいないので、前のν[NEU]じゃないから。もう一度今の4人でバンドをやるという感覚に近い。それの名前がν[NEU]だっただけ。
タクミ:私はホストクラブでの会話もありますし、LINEも交換するし、DMも普通に返すんで。前よりもファンの方との距離はめっちゃ近いです。ダイレクトに声を聞くんで。友達まではいかないですけど、それぐらいお互い知れてる方が多いです。
mitsu:タクミは“ν[NEU]のタクミ”に戻るっていうよりは、今のタクミがν[NEU]をやるってだけだもんね。でも、これみんなそうかな? 復活バンドって、復活するとバンドが主軸になるイメージあるんですよ。僕らはどっちかって言うと、もともとの軸のほうにν[NEU]が期間限定で付属したっていう感覚。よくヒィロさんと言ってたのは、「ν[NEU]にすがるのは良くないよね」って。「なんでも前のν[NEU]と同じようにするみたいなのはダサくない?」って話はしていて、今の僕らだからν[NEU]をやるって感覚でした。
────新生ν[NEU]は、頻度の高いスパンでアーティスト写真を公開したり、衣装を変えたりしていたのも印象的でした。
ヒィロ:復活バンドってただでさえ飽きられやすい傾向だと思うんですよ。僕らはほかの仕事もやってるし、中途半端だと見られやすいからこそ、3ヵ月に1回とか新鮮なものを取り入れないと鮮度がすごい落ちちゃうんで。衣装だけじゃなくて、展開とかもすごく考えましたね。だから実質1年半なんですけど、多分5年くらい活動してたくらい凝縮していると思います。
────復活してからのアーティスト写真(衣装)でお気に入りを教えてください。
ЯeI:俺は青い衣装のやつ。(ドラムを)叩きやすいっていう。
mitsu:軽かったもんね。生地をライヴ用に寄せて作ってくれてるから。
タクミ:私は白以外。あれ以外全部大好きです。あれは本当に撮影で失敗してるから。
ヒィロ:あれはタクミ側の問題じゃん(笑)。撮影の当日に、まつげにパリジェンヌしてきたんですよ。
mitsu:衣装関係ねぇじゃん!(笑) タクミって昔からそうじゃない? 撮影の日に髪切ってきたり。
タクミ:でもあれほどの失敗はなかったから(笑)。
ヒィロ:僕は緑の衣装が気に入ってますね。これは最後のベストアルバムをリリースしたときの衣装なんですけど、今までのν[NEU]のアー写を全部並べたんです。そうすることで華遊くんの意思も引き継いでると思ったんです。そういうのも表現できたかなって。あとはν[NEU]の原点である緑というカラー。インディーズ時代、僕らは緑でν[NEU]というバンドを売ったので、だからそこが絡まって、最後のツアーにふさわしい衣装になったかなと思ってます。
mitsu:自分は2種類ある黒の衣装がどっちも気に入ってて、前までのν[NEU]だとこういうものを着ても着せられてる印象が強かったんですよ。いわゆる派手なものが多かったので。やっと纏えたというか、今のν[NEU]だから着れたというか、「バンドもメンバーもちゃんと大人になってたんだな」みたいな気がして。そういう意味ですごく引き締まるというか、ステージに上がるときのいいスイッチになるなと思ってます。こうやって振り返ってみると、復活から参加してくれたファンの子も意外といろいろなν[NEU]を見られたんだね。
────2024年1月のイベントでは袴姿で演奏されたり、10月のハロウィンライヴではロリータに扮したりもありましたね。
ヒィロ:ロリータは、やらせました。7月から12月までのワンマンツアーが長かったので、起爆剤みたいなものを入れないと飽きちゃうかなって思ったんですよ。それでちょうどハロウィンがあるし、一番メンバーがやりたくなくてお客さんが喜ぶこと――女装だ!って。
mitsu:ヒィロさん自身は着たかったの?
ヒィロ:着たかったんですよ。
mitsu・タクミ・ЯeI:(爆笑)。
ヒィロ:普段、僕マジで真面目な生活してるんですよ。多分、鬱憤が溜まってるんでしょうね。
mitsu:ヒィロさんにとってν[NEU]はストレス発散の場、解放の場だったんだね(笑)。ファンがロリータ着てるのも、今までで一番多かったんじゃない?
ЯeI:なんか男性が多かったんだけど。
mitsu:俺もこの間コンビニで男の子に「ロリータライヴ行きました!」って言われて、よくそれで気づいたなって(笑)。
ヒィロ:このロリータライヴを発表した日に「ν[NEU]のロリータってどうやって用意してるの?」ってほかのバンドから問い合わせがきて。それこそドンキでイベントをやったりもしましたし、池袋 サンシャインシティでのフリーライブとか、この1年半の活動期間で「どうやったの?」って聞かれること多かったですね。
────かなり活動の幅が広かったように思いますが、それには“まだ知らない人にも見つけてもらいたい”みたいな想いもあったんでしょうか?
mitsu:いや! これに関してはさっきのヒィロのストレス発散の話に戻るんですけど、ヒィロがやりたいことをやったっていう感じですね。ファンの反応ももちろん考えてると思うんですけど、それは大義名分で。メジャーにいきたいって言ったからデビューして、テレビも出たいって言ったから出て。
ヒィロ:ν[NEU]のメンバーじゃなかったらやれないですね。ν[NEU]のメンバーだから言えたし、ν[NEU]のメンバーだからやってくれた。
mitsu:俺らもヒィロさん以外だったらOKしないよね?
ЯeI:俺はちょっと嫌だなって思っても、タクミがすぐ「OKです」って言うから、「OKじゃねーよ」って思ってた(笑)。
タクミ:一番ゆとりと余裕があるので(笑)。みなさん忙しいから。私忙しくない。
mitsu:でも昔のν[NEU]のときから、「やれ」って言ったらタクミが「行きます」って一番に言うよね? 俺よく特攻隊長とか一番隊長って言うんですよ。最初に一歩出すので。みんながやりたくないことも意外とタクミがOKを出す。
タクミ:ロリータだけが本当に嫌だった! 抵抗としては、いかにメイク時間を少なくするかとかいろいろ葛藤しました。あはは!
ヒィロ:バンドって全員が主役であり全員が対等だからこそ、「やろう」って提案して、たとえ「やりたくない」っていう意見が出ても、誰かがアシストしてくれるって思うんですよ。全員が支え合ってるっていうか。10年前のν[NEU]もそうですけど 自分がしんどいときでもほかのメンバーがなんとかしてくれるみたいなところがあって。でも一度バンド終わったあと、みんな独立して頼れなくなっちゃったと思うんです。改めてν[NEU]をやってみて、やっぱ頼れる人がいるっていいなって思いました。
mitsu:ピンク衣装のときに4人で肩を組んで撮った写真があるんですけど、二人三脚みたいなのがすごくバンドっぽいなと思ってて。例えば誰かが前に行ったら隣の人も一歩進む。誰かがグッて落ちたら隣が頑張って持ち上げる。一蓮托生というか、すごくバンドに近い形だなって思うんですよ。そういうのを復活したあとのν[NEU]で見たというか、若い頃ってバンドの本質は捉えられず勢いと野望だけでやってたんですけど、バンドってこういうものだよねって。
ヒィロ:僕、このメンバー以外とはバンド組めないですよ(笑)。破壊しちゃうもん。僕らは5年間普通の仕事をしたなかで夢は忘れちゃってたんで、もう1回バンドをやるからには夢を見たいなって。ЯeIさんがお店やってるからν[NEU]カフェをやったり、僕の会社の取引先であるドンキでイベントやライヴをやったり、タクミはホストやってるからファン旅行でシャンパンタワーしようとか、mitsuくんの本業は歌だからワーナーミュージックの本社でアコースティックライヴやろうとか、みんなが今の本業を生かしたうえでの夢を追う形。
mitsu:当時のν[NEU]で活動してたときにいろんなことを経験して夢を叶えた成功体験があったので、「ヒィロさんが本気でやるって言ったんだったらやればできるでしょ」みたいな感覚はありますね。
ЯeI:俺は、昔とは全く考えが変わっちゃったから。当時は上の人から言われたことを全部やってたけど、今はメンバーみんなが一緒の立ち位置で、ヒィロくんが率先してやってくれて、それを一緒にやるっていうのが楽しいよね。
タクミ:前は早く終わりたかったんですけど、今は残された数ヵ月をメンバー4人で共有しているのが楽しい。
ヒィロ:終わったあと、ちょっと寂しくなりそうだよね。
mitsu:ЯeIさんも絶対寂しくなるよ! モンスターと対決してるんだから、スライムじゃ満足できなくなっちゃってるよ。
ν[NEU]が終わったとしても終わらないんで。
────そんな今の4人でν[NEU]として再び音楽を奏でてみて、感じたことを教えてください。
mitsu:俺は音楽をずっとやってきてるんで、技術って絶対に必要なことだと思うし、その技術力の近さによってできる会話、そうじゃなきゃできない会話ってあると思うんですよ。けど、音楽で生まれるグルーヴ感はスキルじゃないところにあるんだなっていうのをν[NEU]で気づかされて。10年ぶりにЯeIさんがドラムをに叩いたとき、最初は不安がってたんですけど2、3回ライヴをやった時点で、「あれ? こうなるの?」みたいなすごくいいまとまり方をしたんですよ。音楽って目に見えないものだからこそ、人との関係性とか関係値とか、その間にある想いとかがすごく音に作用するんだなっていうことを学びました。
タクミ:久々に合わせたとき、とくに違和感なかった印象です。解散からの延長線上ぐらいの気持ちでした。
ЯeI:俺はもう不安でしかなかったし、嫌でした。ブランクがあるからね。でも、今のほうが昔より上手い音を出せてるのかなとは思ってますけど。
────ほかの3人には冒頭でお聞きした質問なのですが、ν[NEU]の完結まで残り2ヵ月となった今、ЯeIさんの心境はいかがですか?
ЯeI:俺は力抜いて、自分がやりたいようにやってるんで。そうさせてくれてるメンバーがいるから。
mitsu:すごいですね。3人とも同じようなこと言ってたんで。これでЯeIさんが違うこと言ったらどうしようと思ったけど(笑)、さすがです。
────では、久々にライヴをして、印象的だった楽曲を教えてください。
ЯeI:俺は「RED EMOTION ~希望~」。mitsuくんがアコースティックで歌っていたのを酒飲みながら聴いてたんですけど、泣いちゃって。めちゃくちゃ心に響いて、この曲はずっと大事にしていこうって思いましたね。
mitsu:今年の5月に夢時さんと大阪でやったミニライヴだね。
ЯeI:曲を聴いて泣いたのは2回で、どっちもmitsuくん。初めては「このヴォーカルと一緒にやりたい」って思ったときです。
ヒィロ:SHIBUYA BOXXでν[NEU]のヴォーカルを探していたとき、mitsuくんがラッドの頃ですね。
タクミ:自分はやっぱり「妄想接吻」じゃないですかね。1回、自分の在籍するホストクラブの企画でトラックを走らせたときに楽曲を使ったんですよ。そのときに反響がすごかったから、「みんな知ってくれているんだな」と改めて思いました。
mitsu:以前のν[NEU]はライヴを盛り上げることを重視していて、“歌で勝負する”というのを避けていたんですね。自分たちの成熟していない技術があらわになる気がして、あんまり盛り上がっていない感じに見えちゃうのも怖がっていた。今は「RED EMOTION ~希望~」しかり「APOLLON」しかり、歌ものでちゃんと戦えるようになったなって思うんです。曲はもともと良かったんですけど、ν[NEU]の持ち味を本当の意味で完成させられたんじゃないかと。とくに「RED EMOTION ~希望~」は当時メジャーデビューした曲なんですけど、“メジャーデビューがコケたのとセット”みたいな気持ちがあったと思います。希望でありν[NEU]のコンセプトだって言ってるのに。それが胸張って「希望だ」って言えるようになったのは、今回なんじゃないかな。
ヒィロ:ν[NEU]をやってない間、mitsuくんは1人で歌って絶望も感じたと思うんですね。悲しいことがあるから楽しいことがわかるし、まずいものがあるから美味しいものがわかるっていうのと同様に、この10年間でmitsuくんは絶望を味わったからこそ希望を伝えられるようになったと思うんですよ。ラストワンマツアーを始めた頃、新曲を出そうかって話もあったんです。けど、ツアーが後半に差しかかってきて、その考えがなくなっちゃって。多分、俺もう作れないなって。楽曲に関してやりきってたっていうのもあるし、やっぱり過去と聴き比べられるのがいいと思うんですよ。同じ曲で10年前よりも僕たちは希望を伝えているなっていう。
────バンドは解散しても、ν[NEU]の軌跡や楽曲は残り続けていくものと思います。ν[NEU]がどういう存在としてみんなのなかに残ってほしいですか?
タクミ:今来てくれてる人が、それを得ていい人生だったなと思ってくれればそれでいいですね。
ЯeI:ν[NEU]が終わったとしても終わらないんで。深く考えてないです。
ヒィロ:僕は、バンギャルには「ν[NEU]みたいな復活だったら復活してほしい」、バンドマンには「ν[NEU]みたいな復活だったら復活したい」って思われるバンドになりたいです。終わったあとに伝説のバンドになりたいんですよね。
mitsu:自分は自分の思うことを優先してるんで、「自分にとってν[NEU]がこうだった」だけしか考えてないですね。だからみんなも1人ひとりにとってν[NEU]がどんな存在だったか考えてくれたら嬉しいなって思います。
────みなさんにとっては、ν[NEU]はどんな存在ですか?
mitsu:ソロのときは責任100パーセントなんですけど、ν[NEU]だと4人で割るから責任25パーセントになるじゃないですか。そういう意味では、75パーセントは好きにやれる。真面目じゃなくてやれるというか、遊んでるというか、楽しんでるというか。大人になるとなかなか難しいことだと思うんで、すごく力を抜けています。
ЯeI:カッコつけなくていい場所みたいな。
mitsu:じゃあ、いつカッコつけてんの!? ν[NEU]以外でカッコつけてる場所があるんだね(笑)。
ЯeI:素でいられるっていう。それはお店持ったからっていうのもあるかな。
タクミ:生活習慣を正す場所みたいな(笑)。活動時間とか昼間だから早く起きるし、連絡もめっちゃくるし。
ヒィロ:なんか夢みたいな場所です。現実で仕事とか子育てとかしてるからこそ、できないことをやる夢みたいな場所ですね。でもそれがだんだん覚めていくんだなと最近実感していて。今回のν[NEU]は終わりが決まってるから、目が覚めてしまうのがとても寂しいですね。
────ν[NEU]は“希望”をテーマとしたバンドですが、みなさんがこのバンドを通して感じた希望とは?
mitsu:メンバーやスタッフ、ファンの子たちが近くにいてくれることで、頼れたり弱いところを見せられたり引っ張られたり、人との関わりを持って孤独じゃないことを知れたことですね。俺1人だったら生きるっていう選択をやめてしまうんじゃないかなって思うことがたくさんあったので、人との繋がりが希望に目を向けるきっかけになるな、と。希望をコンセプトに掲げたおかげで、その旗をみんなが持ってくれて、支えられました。
ЯeI:解散のとき「もう誰かの下には絶対立てない」って思ってお店を作ったんだけど、華遊くんを雇って3年半ぐらい一緒に働いてみて「俺は人の上にも立っちゃいけない」って思って。「もう1人でやっていこう」って思ったけど、やっぱ1人でやっていくのもしんどくて周りに誰かいたほうがいいなって思うこともあったから、こうやって横にメンバーがいるっていうのは本当にいいことだなって思います。
タクミ:希望というか、普通のマンネリした状態の生活からお笑いをくれたっていう感じ。
ヒィロ:「ν[NEU]をもう1回やろう」やろうって言ったとき、mitsuくんに「家族もいて、仕事もあって、バンドやる意味あるの?」って聞かれて。僕は「音楽でしかないワクワクを味わいたい」って答えたんですけど、正直そのときは「本当にワクワクできるのかな」って僕自身思ってて。けどこの1年半で自分のなくしかけた感情を取り戻せて、希望の光みたいな灯火がポッてついた感じがしたんです。年齢と共に背負うものが増えて純粋に楽しめなくなっちゃうことが多すぎるから、ストレスの捌け口であり、下ネタが言える場所みたいな(笑)。
mitsu:ちなみにその下ネタってただ1人で言ってるだけなんで。俺ら全員無視してるから!(笑)
ヒィロ:いや、みんな待ってるんだって。俺がライヴで猪木のモノマネしたらЯeIさん本当に笑ってくれるし。
ЯeI:好きだよ。
mitsu:(笑)。でも、俺とタクミはいっさい笑ってないからね!
ヒィロ:普段の生活では絶対誰も笑ってくれないけど、ν[NEU]のメンバーだけは笑ってくれるから……。
mitsu:いや、俺ら笑ってないから!!
────仲の良さがひしひしと伝わってきます(笑)。そんなみなさんの関係性は、解散後どうなっていくんでしょう?
mitsu:変わらないと思いますね。前までは“ν[NEU]のメンバー”として関わってたんですけど、この復活をしてからはν[NEU]のメンバーではあるんだけど……なんて言えばいいんだろう? 友達とも仲間とも家族ともちょっと違って、近所に住んでる幼馴染みたいな、ドラクエで一緒に旅してたパーティみたいな感じ近いかな。
ヒィロ:ある意味ЯeIさんが言った“終わらない”っていう形に近いのかな。ν[NEU]っていう存在はなくなるけど、僕は今後もν[NEU]のmitsuくん、ν[NEU]のЯeIさん、ν[NEU]のタクミって接していくと思います。10年前はそれを断ち切った部分もあったんですけど、今回は終わったあともこの関係性は続くのかなって気はしています。
ЯeI:一緒にいたら素でいられるけど、外に出たときには俺が一番カッコいい存在でいたい。コイツに負けたくないなって思われる存在ではありたいなとはずっと思ってやってきましたね。まあ俺が一番カッコいいし。
mitsu:第1ターミナルと第2ターミナル間違えちゃうけどね!(笑)
タクミ:前回解散したときもそうですけど、華遊さん含めて皆さんと接点あったんで。今回もライヴがなくなるだけで関係性は変わらないから、あんまり何も考えてないです。
────それぞれの進む道というのは? 本業に戻られるんでしょうか?
タクミ:戻るというか、今がたまたまライヴがあるっていう感じなので。
ЯeI:俺はもう全部辞めてしまいます。ゼロになって何か探してみたい。10年ν[NEU]フリの居場所を作ってきたんで、ν[NEU]も終わるし1回フラットになって考えようかなって。
ヒィロ:僕は一生バンギャルたちと共に生きていく人生だと思います。僕はヴィジュアル系ずっと好きで育ったからν[NEU]をやったし、今美容の会社をやれてるのもバンギャルたちがいたからなので。娘はバンギャルにしたいと思っているくらい、僕の好きな世界だから好きになってほしい。それぐらいヴィジュアル系は素敵な世界だと思っています。
mitsu:別に使命感ってわけじゃないですけど、歌は続けていこうと思ってます。これからはν[NEU]の意思もちゃんと背負っていこうかなって。自分が音楽を続けていれば何かまた繋がりがあるだろうし、ЯeIさんにやっぱmitsuくんカッコいいなって思われてたいし、もしかしたらヒィロさんの娘が俺のファンになるかもしれないし(笑)。俺自身がν[NEU]に育てられて、ν[NEU]があったから今歌えてるんで。
僕たち、ν[NEU]の完成形が見えてると思うんですよ。
────“ヴィジュアル系”というワードが挙がりましたが、このジャンルについてどのように考えてらっしゃいますか?
タクミ:言いなりになってバンドをするよりも、自由にやったほうが楽しくて成功するんじゃないかな、と。ヴィジュアル系は自由に表現できるジャンルなはずなのに、圧力とかしがらみとかいろいろあると思うので、それは各々感じつつも自分がやりたいことをやって、メンバーで補正していけばきっと楽しい未来があるんじゃないかなと思います。
mitsu:ヴィジュアル系って言葉が縛りになったら意味ないなと思って。ヴィジュアル系だろうが、パンクだろうが、それが呪いみたくなったら意味ないんで。あんまり人の言うことは聞かなくていいんじゃないかな。俺は聞いてなかったし、聞いてこなかったおかげで仲間ができたし、聞かない奴らが近くに集まった。楽しむ権利は誰にでもあるんじゃないかと思います。
ヒィロ:僕たちが活動していた10年前に比べて、今の子っていろんな情報が入ったりいろんな話が聞けたりするので、すごく頭が良くなっちゃっていると思うんですよ。戦略だったりプロモーションだったりを見てるとすげえなって思うけど、反面、ちょっとかわいそうだとも思ってしまって。結局みんなが憧れるのって、自分じゃできないことを具現化していくことだと思うんですよ。頭が良くなりすぎちゃうと人は共感してくれないし価値を見出さないと思うので、馬鹿になることって言葉にするとすごくくだらなく聞こえるんですけど、普通の人じゃできないことをやる場所としてヴィジュアル系ってすごくいいと思います。
────ν[NEU]はヴィジュアル系シーンにおける礎を築かれたバンドのひとつであると思います。そんなみなさんは、いよいよ2025年1月4日にラストライヴが行われるわけですが、もうお話は進んでいるんでしょうか?
ヒィロ:これからですね。でもだいたいみんな見えてきてるんじゃないかな。
mitsu:バンドって意外と早くからいろんなこと決めるじゃないですか。それ、僕ら当日なったら嫌がるんで(笑)。そのときの自分が決めたことがそのときの答えなので、もともと前もって決めるのはやめようって話してます。
────普段のライヴでは、セットリストはどのようにして決まっていくんでしょうか?
mitsu:最近はタクミとЯeIさんが主軸で組んで、気になったところを直す感じです。
タクミ:単純にやりたい曲とやれる曲、無理をしないといけない楽曲は組み込まないとか。
mitsu:これまで自分が決めるかヒィロさんが決めることが多かったから、ν[NEU]を出しきるという意味では、タクミとЯeIさんに任せたほうがおもろいかな、と。セットリストってその人の色が出るじゃないですか。自分が決めないセットリストは「ああ、発見だな」と思うし、昔は「こうじゃなきゃダメ」ってこだわりが強かったんですけど、タクミもν[NEU]だし、ЯeIさんもν[NEU]だし、俺もヒィロさんもν[NEU]だしって思えるようになって。それって、終わりが決まってるからできるんだなって。未来があったら、勝たなきゃって思うから。自分のセットリストが勝つとは限らないんですけどね。
ヒィロ:ワンマンツアーの前ぐらいの頃、デビューのこととかもあって僕のなかでν[NEU]のことがキャパオーバーになって、もう無理だってなったときに頼ろうって思いました。頼ってみたらすごくよくて、じゃあめっちゃ頼ろうみたいな(笑)。ただ、ラストライヴに関してはすんなり決まると思うな。僕……いや、僕たち、ν[NEU]の完成形が見えてると思うんですよ。
mitsu:うん、そんな悩まない。ツアーを回ってきてステージで実際にやって、ファンの子たちを見てきて、教えてくれるものがあるんで。前の解散は「終わるから全部出さなきゃ」って感じだったけど、今回は終わるってわかって進んできたので、「ν[NEU]の完成形はこれじゃない?」って。
ЯeI:俺わりとブッ飛んだセトリを考えてたつもりなんだ。今までにないような。それをやったからこそ、最後のセトリも見えるというか。
ヒィロ:うん、すっげーわかる。
mitsu:それやってなかったら、きっと最後にいろいろ詰め込んじゃったもんね。
ЯeI:わりといいんだよね。
mitsu:それはЯeIさん的に? ファンの子の反応?
ЯeI:mitsuくんの反応!
mitsu:はははっ!(笑)もともとЯeIさんはそういう遊び心タイプでしたね。セトリがきてイメージして、なんだこの流れって思うんですよ。でもこれをどうにか繋ぐ方法を考えるのが自分の仕事なんで。
ЯeI:どうにかしてくれるなっていう信用もあって。
mitsu:バンドっぽいですよね。だからある意味、ヒィロさんとは違う形のモンスターですね(笑)。
────渋谷公会堂(LINE CUBE SHIBUYA)という会場はどのように決められたのでしょうか?
mitsu:場所に関してはすごい迷って、デカいところでやろうとかいう話もあったんですけど、“終わる日”のほうを気にしてました。例えば2ヵ月3ヵ月伸びたらもう違う物語になってしまうので。そもそも本当は12月29日(前回のラストライヴは2014年12月29日)に終わろうとしてたんですけど、1月4日に伸びたのは結果的にはむしろいいと思っています。前回の終わりより進んだっていう“未来を感じる終わり”じゃないですか。で、挙がってきた候補に奇跡的なタイミングで渋谷公会堂が入っていて。前回も渋谷公会堂で終わって、今回もっていうのは縁だよね、と。今思うと一番しっくりきてるね。
ヒィロ:武道館でやろうかとか幕張メッセでやろうかとか紆余曲折あったんですけど、結局その渋谷公会堂になったっていうのは何かの導きというか。
────では最後に、ラストライヴへ向けた想いを聞かせてください。
タクミ:少しでも長くステージに居続けられるよう、思い入れ深く、あと残り数本を回りたいです。
ЯeI:素敵な時間を過ごします。
ヒィロ:ν[NEU]のリーダーとしてやるべきことは、僕はもう99パーセント終わったと思っているので、残り1パーセントを燃やし尽くして終わろうかと。
mitsu:「最後はいいライヴにしなきゃ」って思ってたんですけど、これが多分違うんだなって。ν[NEU]は考えて作ったものじゃなくて、そのとき感じたものをやってきて形になったと思っていて。なので、その日に感じたままに歌おうかなと。ファンの子も人それぞれそれで、悲しんでもいいし楽しんでもいいし、そういう感覚を大事にしてほしい。もう味わえないからこそ、存分に味わおうかなと。
取材・文 神林華奈
LIVE
since2009〜2025 ν[NEU] FINAL LIVE
『エンドロール 〜誰よりも大切な君へ〜』
2025.1.4(土)
渋谷公会堂
開場17:15 / 開演18:00
【チケット料金】
前売券¥5,800(全指定席)
ローチケ受付URL https://l-tike.com/neu/
チケットぴあ受付URL https://w.pia.jp/t/neu-t/
イープラス受付URL https://eplus.jp/neu/
<注意事項>
※先行・一般発売とも1回のお申込みにつき4枚まで。
※年齢制限:3歳以上有料。2歳以下入場不可。
※会場周辺でのアーティストの入り待ち・出待ち行為はお止めください。
※本公演は延期・中止の場合以外、チケットの払い戻しを原則行わない予定です。ご理解の上、ご購入をお願い致します。
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