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我楽多、鮮血A子ちゃん、共闘主祭「討伐」2月8日池袋Black Holeに向けて伐・Kōji・滅多刺しひろくんの超危険対談。「先輩後輩みたいな考えは捨てよう。俺は手加減しねえよ。」

2月8日に池袋Black Holeで開催される3マンライヴ「討伐」にはまみれた、我楽多、鮮血A子ちゃんが出演する。
“ガワ”だけを見れば復活を果たしたまみれたと、フロントマン・伐に影響を受けてきた後輩2バンドのマッチアップである。事実、表題も“我楽多、鮮血A子ちゃん、共闘主祭”となっていて、後輩が手を組んで先輩に立ち向かう構図だ。

だが、“それだけではない”理由を伐は語る。長い付き合いだからこそ最も待望された3マンであり、記念の通過儀礼で終わらせてはならないのだ。

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生意気なガキが来たらブチ殺してやろうと思ってた


────まみれた…いや、伐さんを倒すという趣旨ですよね?“討伐”っていうタイトルの3マン開催されるわけですが、それぞれの深~いご関係性を伺う前に訊きたいことがありまして。Kōjiさんとひろさんはまみれたの復活を知っていかがでした? 

Kōji:俺は昨年10月の罪と伐名義のBlack Holeワンマンでお客さんと同時に知りました。それまでも伐さんと一緒に遊んでたんですけど、何も教えてくれなかったんです。あの日ライヴが始まって、罪と伐のMVが流れたじゃないですか?それでその続きで、メンバーさんが紙袋を取って、伐さんが目覚めて“まみれた、やろっか?”の流れ、本当にビックリしたし、痺れましたね。あんなカッコいい復活あります?あの日はあの場面以降ずっとフワフワしてました。

────罪と伐のワンマンを中止して急遽まみれたのワンマンに切り替える演出は鳥肌立ちましたよ。Kōjiさんにとってもまみれたはそれだけ待ち焦がれていた存在だったわけですよね。ひろくんはいかがでした?

滅多刺しひろくん:あたしはとある駅で朝方に復活の話を聞いたんですよ。でも、いつ復活するかはまったく知らなかったんです。で、罪と伐のライヴ当日は精神状態が最悪で、何にも分かってないけど“ここで復活してくれなきゃ困る!復活しろ!あたしを救ってくれ!”と思いながら会場に行きました。“復活しなかったら明日死ぬぞ!”と思ってたところに「お邪魔します」のイントロが聴こえてきて、音と精神状態がリンクしてトランス状態になりましたね。音フェチなんで。トランスしました。

伐:トランスって何だよ(笑)。

滅多刺しひろくん;はい、完全にトランスしました。

────その後、まみれたはシークレットで都内でのライヴにも出没しましたけど反応はいかがでした?

伐:意外に待っててくれた人が多かったなっていうのが正直な感想です。それこそ罪と伐の時も悲鳴が聞こえてきたり、そんなに求めてもらってたのかって。シークレットライヴも“誰だお前ら?”ってなると思ってたらそうでもなかったですね。

────それこそうちの<KHIMAIRA>とかもシークレットなのに会場全部巻き込んだ壮絶なライヴでした。あれがシークレット1発目でしたもんね。

伐:あれは素直にありがたかったです。

────ただ、帰ってきたら帰ってきたでシーンの勢力図や凝り固まったしがらみをぶっ壊しそうな期待もあります。

滅多刺しひろくん:宇宙とリンクしてます。トランスしてますよ。

────それぞれの出会いについても教えてください。

伐:Kōjiはまみれたをやってる時に森田が「今日ローディー来るから」っていきなり連れてきたんですよ。あれどこだっけ?

Kōji:鹿鳴館ですね。

伐:そうだ!それで俺が森田に「勝手なことすんな!追い返せ!」って言ったんですよ。別にまみれたなんてローディーつけるような大それたバンドじゃないし、生意気なガキが来たらブチ殺してやろうと思ってたんで。マジでウザいなと思ってました。

Kōji:そうだったんですね(笑)。

伐:森田が「向こうがやりたがってるからいいじゃん」って言うから渋々OKしたんですけど、でも、実際に来てみたらめちゃくちゃ礼儀正しくて真面目なヤツだったんです。その時来たのはKōjiとZOMBIEのizunaだったんですけど、生意気でもないし感触も良かった。でも、ローディーをしてもらうっていうことに違和感があったし、そもそもローディーをすることに対して否定派なんで早く辞めるようにパシりばっかりさせてました。セブンのカフェオレ買いに行かせたり(笑)。

Kōji:ガムシロ2個ですよね。

伐:当時はね。今ブラックが好きなんですけど。

▲伐(まみれた)

────Kōjiさんは何故まみれたのローディーに?

Kōji:いろいろ縁があったんですけど、俺がヴィジュアル系に足を踏み入れて本当に数ヶ月でセッションバンドを始めたばかりの頃にizunaを誘ったんです。アイツも地元が近くて学生の頃から仲良かったんですけど、当時はヴィジュアル系を一回辞めてたのかな?だから、俺がヴィジュアル系をやることになったからってアイツを引き戻したんですよ。

────セッションに付き合ってくれたんですね。izunaさんも今や大活躍中ですけど。

Kōji:その時にまみれたが路上で逆立ちしている写真で雑誌に載っていて“これはなんだ!?”と衝撃を受けたんです。多分「お邪魔します」をリリースしてちょっとの時期で池袋EDGEでの1stワンマンの前後だったんじゃないかな。それでMVを観たらコミカルさもあるのにグロくて激しいしカッケー!ってなって、まみれたのセッションをやりたいってizunaに相談したんです。

────影響力もあったわけですね。

Kōji:彼もまみれたのことは知っていて「まみれたやろう!」ってなったんですけど、ドラマーがいなかったんですよ。それで彼が昔一瞬ヴィジュアル系をやっていた時に連絡先を交換していたドラマーの方にセッションに参加してほしいって連絡したんです。「お久しぶりです。良かったらセッションやりませんか?」って。そしたら「久しぶり!今、まみれたってバンドやってるんだよ」って返ってきたんです(笑)。

一同:(爆笑)。

伐:ウケるな(笑)。

Kōji:izunaが未来さん(現:まみれたドラマー森田)と昔セッションをやってた時に出会ってたんです。だけど、俺らもまみれたのメンバーの顔とか名前まで把握しているぐらい詳しいわけじゃなかったんで、まさかのご本人だったという(笑)。その流れで「じゃあ手伝い来る?」って誘ってもらえたんです。

────面白いというか、不思議な出会いですね(笑)。

Kōji:2018年の夏ぐらいですかね。

────まみれたはその後ローディーは続いたんですか?

伐:まあ続きましたね。それこそ我楽多のベースのりくが赤坂BLITZのワンマンから来るようになって。でも、そこからは増えなかったですね。

────ひろくんは伐さんとの出会い覚えてます?

滅多刺しひろくん:時系列あまりはっきり覚えてないんですけど、2年くらい前にうちのギターのあさひとベースのまること3人で自爆菩薩って言う破壊的なバンドをやってたんですよ。全部ぶっ壊したくて。その時期に森田くんを池袋Black Holeの店長さんから紹介していただいて、セッションってものに初めて出たんです。そしたらその楽屋に伐さんが遊びに来てたんですよ。

────それまでにまみれたの存在は知ってたんですか?

滅多刺しひろくん:あたしは違う畑からヴィジュアル系というかまみれたを知ったのです。中学生の頃から保健室でゴアグラインドやブルデスを聴くような拗らせ女子中学生でした。たまたまYoutubeで関連動画に「死因:被害妄想」が出現したので聴いてみたら、この人達絶対ヴィジュアル系だけがルーツじゃないし精神に破壊的にリンクするものがありました。あ、すみません。話を戻しますね。それでさっきのセッションの楽屋でメイクしている時に森田さんに「おい森田、お前汚ねえツラもっと汚くしろよ」って話かけてる人がいて。

伐:(笑)。

────それがまさに…

滅多刺しひろくん:絶対に伐さんだと思って、その日のライヴはめちゃくちゃにしたんです。伐さんを殺してやろうと思って多分媒体に載せられないようなそういうライヴをしたつもりなんです。まぁでもよく覚えてないんですけど...。

────余談ですが、鮮血A子ちゃんはコンプライアンス的にVISUNAVIには載せられない歴史があったので今回の対談は快挙ですよ(笑)。

滅多刺しひろくん:それでライヴ後に、声に特徴があるんで間違いないと思って「伐さんですよね?」、「死因:被害妄想が好きっス!」って話かけたんです。そしたら「違います」って。

Kōji:えー(笑)。

────関わっちゃいけないオーラが出ていたのでは(笑)。

滅多刺しひろくん:でも「いや、確信してます。小学校の時にあたしをいじめてた●●●●ってヤツと声が一緒なんで。」って今思えば凄く失礼な事を言って食い下がったんです。そしたら「お前、ファーストのカップリングの死因:被害妄想が好きなの?超聴いてんじゃん!」って言ってくださったんです。その流れで自分の歌詞を見てもらったんですけど、伐さんが「お前、死ねしか書いてないじゃん」って。

伐:あははは!

滅多刺しひろくん:そこから最近聴いてる曲とかを教えてもらったんですけど、絶対ヴィジュアル系の人のルーツには出てこないような音楽で、あ、この人ホンモノだなって思ったことを覚えてます。その後もデモを聴かせてもらったら意味不明なノイズに“ヴ―!”とか“ハー!バーバーバー!!”とかしか声が乗ってなくて大好きになりました。

Kōji:あれか!いや、音楽聴いてあんな怖い気持ちだったのは人生で初めてでしたね。

滅多刺しひろくん:でも、伐さんの本当の怖さはこの満開の太陽の下で自分をプロデュースできるところなんですよ。そのうえで音楽で遊んでる。だからトランスしましたね。

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