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【KAKURIYO PANDA.・さの。】◆独占インタビュー◆アンティック-珈琲店-20周年を経て見えた景色。4月27日、来たる始動に向けて"カノン"ではなく"さの。"として語った。

 

そろそろ落ち着いて音楽をやめようかなって思った



────
ただ、
KAKURIYO PANDA.自体は実は2019年始動なんですよね。

さの。:そうですね。当時はサポートを入れて、一人でやってたんです。世に広めようとする活動というよりも、来てくれている自分のファンの方に向けて、何かしらのエンタメを見せれたらいいなっていう考えだったんです。ちゃんとバンドになったことで、今回はどんどん世に広めていこうっていう気持ちにシフトしましたね。バンドになったことで、メンバーの人生もあるじゃないですか?だからみんなでハッピーになりたいと思う。それに、一人でやってた時は自分が歌ってるっていうのがすごいネックで。表に出せるようなもんじゃないとずっと思ってたんですよ。でも、今回良い新人ヴォーカルも見つかったので、俺がなんとしても世に届けてやろうっていう気持ちにはなってます。2019年にやってた時はアンカフェのカノンっていうことも、なるべく言わないようにしてたんですけども。今後は全然気兼ねなく出していこうと決意しました。

────名義こそさの。という名義だけど、もアンティック-珈琲店-のカノンが次に始動するパーマネントなバンドであるという認識で間違いない。ところで楽曲についてはアンカフェのポップでキャッチー、時にパンキッシュな楽曲とはまた全然違うジャンルですよね。

さの。:そうですね。このKAKURIYO PANDA.でやりたい音楽性っていうのは歌ものっていうところは変わらないんですけど、シニカルでコケティッシュな方向性です。煌びやかなものでも良いんですけど、より閃きを大事にした楽曲。アンカフェはみくさんというスーパーヴォーカルがいて、そこを軸にみんなに届けるってことだったんですけど、カクパンの場合、ヴォ―カルはもちろんなんですけど、その他にも周りの音で全体で作り出す雰囲気も大事にしたいなと思ってます。ライヴに来てくれたお客さんが別に拳を上げなくても音で楽しめるそんなイメージです。

────決して暗い楽曲っていうわけじゃなく強制的な暑苦しさとは一線を画してますよね。で、実は新しいヴォーカルとして今回、半田一郎さんという新人の方が入るわけですけど、既存の曲のムードと大きく変わっているわけではないですよね。

さの。:そうですね方向性は変わらずって感じですね。

────ただ、新人の半田一朗さんですが、現在デモ段階の楽曲の時点で繊細で抜群の歌唱力です。新人なのかっていう疑問がすごくあります。

さの。:良い歌ですよね、彼。そこをこれからどう味付けしていこうかっていうの、活動していく中でさらに詰めていけたらいいなと。

────さの。さんのワークス的な部分も含めて、ボカロ的な要素も楽曲にはあるじゃないですか。そう形容されることは気にされますか?

さの。:いや全然()これがあと10年早かったら僕はボカロPとして大成功できてたかな~なんて妄想してるくらいなので。

────もちろん要素としてのボカロであり、KAKURIYO PANDA.はれっきとしたバンドなんでうすけど、ボーカロイドというジャンルとの出会いはどんなキッカケでした?

さの。:最初はツールとして利用し始めたことがきっかけですね。バンドでの制作をしている時に、初音ミクに仮歌を歌わせられることが作業してスムーズで助かってました。言ってしまえばアンカフェの仮歌ツールとして多用していました。

────初音ミクが歌うアンカフェ楽曲が存在していたんですね。

さの。:そうそう。初音ミクも初期はデジタルな楽曲が多かったんだけど、徐々にテクノだったりジャンルが広がっていって、そこでsupercellとかポップかつロックでジャンルがさらに拓けたんでしょうね。その感じが僕的には斬新で刺さるものがありました。なんかね、ヴィジュアル系と近い気がしたの。ボカロ系って言うけど、ボカロ系っていうジャンルの音楽はないので、ヴィジュアル系もそうじゃないですか。音楽を指す言葉じゃない。そこにシンバシーを感じています。バンドとの掛け算っていうのが。

────今回正式メンバーとして加入されるお二人はボカロ的なジャンルにはもともと精通している方なんですか?

さの。:ギターのSANちゃんは事前知識としては全然あるはず。半田さんは単純に一般人だったんで、リスナー側の感覚が近いかもしれない。

────なるほど。と言うことは、このメンバーさんのチョイスっていうのは元々の関係値からということでしょうか。

さの。SANちゃんは元からサポートでやってくれてて、そのセンスだったりとか、僕が作る曲には欠かせない人なのではないかと思ってます。あと、新人ヴォーカルの半田さんはずっと僕が音楽をしてるのは知ってたんでまぁ最近どうよみたいな話をされて。

────え、新人ですよね?

さの。;そう()僕がそろそろ落ち着いて音楽をやめようかなみたいに言ったらお前それはもったいないよと諭され()でも、まぁ新たにヴォ―カルを入れてっていうことも、考えてはいたんだけどね~なかなかうまくいかないからさって言ったらここにいるじゃないか!と。

────男前ですねぇ。

さの。:その発想はなかったなと。新人だけど、僕も人生相談みたいなものをたまに話すような人だったんで、そうか、この人は確かに歌うまかったなと。もう関係性ができてるから気は楽だしなっていうのもあって僕が乗せられました()

 

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