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【KAKURIYO PANDA.・さの。】◆独占インタビュー◆アンティック-珈琲店-20周年を経て見えた景色。4月27日、来たる始動に向けて"カノン"ではなく"さの。"として語った。

アンティック-珈琲店-に縛られて時代にフィットできないのが一番カッコ悪い



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今回このインタビューを読んでいる方は、アンカフェのカノンっていう像から想像するケースも多いと思うんですけど、427日池袋RED-Zone ANERISでの始動ライヴ『存在のうつろう現象』だったり今後の音源も、アンカフェカノンのソロワークスっていう空気感でも実はもうないんですよね。

さの。:うん、そうですね。この初年度で一番の目標として、そういうアンカフェカノンのプロジェクトっていう見方は払拭したいな。僕のワンマンバンドでもないし、そういう見方は一回リセットして、このKAKURIYO PANDA.っていう一つの大きい個体として皆さんに愛される存在になりたいです。

────ちなみに、このKAKURIYO PANDA.というバンドの由来も教えていただけますか?

さの。:KAKURIYO…すなわち幽世(かくりよ)”って、仏教とか神道とかのニュアンスもあったりするんですよ。調べたら色んな意味合いも出てくると思うんですけど、この世の狭間の曖昧さ?自分の内に秘めたそういう言葉にならない感情音楽活動を始めてから数十年変わらなかった根本的なものも出していきたいなっていう意味で幽世と名乗っています。現世とあの世の狭間みたいな。曖昧な部分っていうのが今のSNSにおける存在証明の曖昧さみたいなところも含め、アカウント消していなくなったらこのような誰の目からも消えることは可能なわけじゃないですか。

────でも、それを証明するのが音楽やライヴの現場だったりしますよね。実は曖昧ではないんだよって。ところでパンダは

さの。:パンダっていうのはいついなくなってもおかしくない希少なアイコンとしてつけたんですけど、考えてみたら今パンダは絶滅危惧じゃなくなっちゃったんですよ()

────2000頭ぐらいいるようですね()希少性を強調すべくカクリヨ・トキとかにしますか()冗談はさておき、SNSに限ったことではないですけどアーティストとの距離感みたいなものも歪んでいますよね。

さの。:あぁ確かに。でもそれは時代にフィットさせていくべき部分もあるかな。距離感については、昔からついてきてくれた人たちにとっては新しいものに映るかもですしね。と、言っても急にTikTokで踊ったりはしないと思います()

────一定の線引きってあります?

さの。:あ、でも一番嫌なのはアンティック-珈琲店-に縛られて時代にフィットできないのが一番カッコ悪いなって思ってます。アンカフェだとそれこそ機材とかもスタッフさんが運んでくれたりしますけど、そこは全然切り離してKAKURIYO PANDA.っていう新人バンドでしかないので機材を運んだり、そういうところからちゃんとやりたいなと思ってます。昔の実績でどうこうみたいなプライドは一回捨てないとですね。

────あくまで新人バンドとして評価されたい。

さの。:でも、近い距離感は今だけかもよ??()もしかしたらね、次から急に会場でかくなって、近くなくなっちゃうかもしれないので、427日はぜひ遊びに来てください。そしてその日を経て、ワンマンライヴを大きな規模の会場でもやりたい。だからこの427日が次への展開に繋がると思うとワクワクします。

────変な意味じゃなく、これだけのキャリアがあるバンドマンとは思えない。瑞々しいですよ。

さの。:でもほんと自分なんか自分本当の精神レベルが上京してきた時から上がってねえなと思いますけど()

────アンカフェでインディーズから駆け上がっていく時の感覚に近そうですね。

さの。:ああそうですね。若干知識とかは増えましたけど、今はとにかくライヴが決まってるだけで楽しいみたいな。あの時の俺には備わっていない脳を抱えたままスタートできるのも含めて。

────おうじゃの剣とかはかいの鉄球を最初から持って。

さの。:ドラクエで言うとね()

────これからの展望についても教えて下さい。

さの。:目標として、一般のフェスに出たいです。ヴィジュアル系でフェスに出ているバンドって現状そんなに多くないと思うんですけど、そういう既存のジャンル感に縛られたくはないかな。

────ありがとうございます。ちなみにさの。さん個人としては今年やってみたいことはありますか?

さの。:ラフティング()

────へえー。

さの。:最近ちょっとロケ番組とか見てて楽しそうだなって()僕は夏が大好きで、7月生まれなんですけどなのでちょっと夏のスケジュールは空けといてください!

────これお願いなんですけど、VISUNAVI Japanを見ているであろう、若いバンドマンの方々にアドバイスを送って下さい。

さの。:うーん何だろう……ファン目線を大切に、かな。ファンの方のことってわかってるつもりでも、だんだんズレていく。どんなに考えても、ズレはあると思うし、合わせてくれるのはいつもファンの方側になるので。グッズのアイデアや値段的なことも含め、常にファンの方の気持ちを考えた方がいいと思います。やたら高いチケット代とかも良くないし。告知の時刻やチケット発売のタイミングとか。発表とかもね、直前に言われてもいけねぇよ~ってファンの方を悲しませちゃいけないので。縛られない程度には大切にすべきことだと思います。

────最後に、4月27日のKAKURIYO PANDA.始動小公演『存在のうつろう現象』に向けて意気込みをお願いします!

さの。:僕にとっても第二の人生。新しい一歩だと思うので、これからも末永く来てほしいけれど、まずは427日来ていただきたいですね。ドラムのサポートとして輝喜さんも待っているので。イベントはライヴだけでなくトークコーナーもあるので、SANちゃん、新人の半田さんを含め魅力を伝えて、みんなに好きになってもらいたいと思います。人を好きになっていただくって大事だと思うので。この日が伝説の始まりってことで!

取材・文:山内 秀一

■KAKURIYO PANDA.始動小公演『存在のうつろう現象』
LIVE&TALK SHOW
日時:4/27(土)
会場:池袋RED-Zone ANERIS

開場/開演 18:00/18:30
前売り¥4,000/当日¥4,500

★チケット:
(先行抽選・一般共通URL)
https://t.livepocket.jp/e/kakupan_1st
先行抽選受付日時:3/18() 12:00  2024/3/31() 23:59
一般発売:4/1() 19:00  4/26() 23:59
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【さの。 OFFICIAL】
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【KAKURIYO PANDA. OFFICIAL】Official SiteOfficial X

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