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【ヤミテラ・じゅんじゅん(Dr)】◆独占インタビュー◆7月26日(金)KHIMAIRA vol.3出演 ヤミテラじゅんじゅんが語る、Zeppを越えたからこその課題とフラットな現状。8月6日(火)渋谷クアトロから始まる全国ツアーへ向けて独占インタビュー!

 

ヴィジュアル系っぽくない曲を作ろうとしてるわけじゃないんです。


 

────もともとヴィジュアル系は何きっかけで入ったんですか?

じゅんじゅん:高校生の時にヴィジュアル系を好きなクラスメートがいて、その子は学校の中でのみんなの人気者みたいな男の子で、その彼の影響で学内にヴィジュアル系が流行る兆しがあったんです。遠足に移動する車の中でSHOXX読んでるような子でした()

────愛が溢れてる方ですね。その方はバンドをやってたんですか?

じゅんじゅん:軽音部でやってましたね。その彼と同じバンドのドラマーの子と僕が仲良くなって、そこでJanne Da ArcDIR EN GREYを教えてもらってそこがヴィジュアル系との出会いですね。

────まずは部活から。

じゅんじゅん:いや、高校の時は僕、バンドをやってないんですよ。その友達にお願いして、軽音部の部室でドラムに触らせてもらったぐらいで。 それからヴィジュアル系に興味を持って、Acid Black CherryDIR EN GREYMUCCなど色々聴いてましたね。その後、大学に入ってようやくバンドを始めたんです。最初はJanne Da ArcSIAM SHADEのコピーでした。

────おお!またよりによってハードルの高いバンドを。

じゅんじゅん:ですよね() なので、僕自身もSIAM SHADEの淳士さんのプレイには影響を受けてます。あとDIR EN GREYShinyaさんもですね。

────ただ、じゅんじゅんさんはその後、正式にヴィジュアル系バンドを始めたわけではないんですよね確か。

じゅんじゅん:大学卒業後は普通のロックバンドをやってました。そこでメンバー募集サイトで出会ったのが今のShuKaなんです。その後、続いてやってきたのがベースの湊叶で。で、色々あって最終的には蘭樹が加わるという。

────もうほぼヤミテラじゃないですか。

じゅんじゅん:ただ、ヴォーカルが辞めることになって残りの4人でどうする?となった時に、あの頃確かShuKaがカラオケ屋さんでバイトしてたはずなんですけど、バイト先にこの4人と合いそうなヤツがいるって連れてきたのがRiNaでした。当時、RiNaはギタリストだったんですけど、バイトの休憩時間に歌ってるのを聴いたShuKaがヴォーカルの資質があるって見抜いたようで。

────それでやっと5人が集結したんですね。

じゅんじゅん:そこでついに僕らのヴィジュアル系人生が始まりましたね。セッションとかから始めたんですけど、ほどなくしてヤミテラになりました。

────結成当初のヴィジョンとしてはどういう風に進んでいこうと考えてました?

じゅんじゅん他のバンドと違うことをするっていうことを考えてましたね。すごい抽象的だし、誰しもが言いそうな表面上の考えだなとは今は思います。当時は当時で一生懸命やってたんですけど、ありきたりでしたよね。じゃあ他のバンドと何が違うのって自問自答していた時期です。そこから自分たちらしい飾らないキャラクターっていうのが自然と出てきて、今は強みの一つになってきているとは感じます。

────楽曲に関しても激しいノリはあるけれど、ラウド一辺倒ではなく歌謡っぽい歌モノとJ-ROCKの掛け合わせのようなオリジナリティがありますよね。

じゅんじゅん:そこは最近になってようやくメンバー全員、それが武器だなってちょっと思えるようになってきました。

────気が付くの遅いですよ()武器ですよ、メロが強いし。

じゅんじゅん:あはは!()メンバーみんなヴィジュアル系が好きですけど、ロックバンド出身っていうのもあったりして、そこが根底にあるからこそこういう楽曲が出てくるのかなっていうのは思います。ヴィジュアル系っぽくない曲を作ろうとしてるわけじゃないんです。

────新作『FLOW BACK』でもそのサウンドメイクは顕著ですよね。メッセージとしては全曲を通して、一定の立場に案じている層へのアンチテーゼを感じつつも、それは安定的に人気を獲得している自分たち自身へ向けられたものにも聴こえます。

じゅんじゅん:その通りで、世間へ向けつつも、自分たちの実力を届け切れていない今のヤミテラへのジレンマみたいな部分は大いにあります。全6曲を通して、現状に納得できていなくてもがいているヤミテラの要素があるんですけど、先にライヴで披露していた曲も多いので時期としては様々なタイミングでの想いが込められてます。「BLACK OUT」なんて1年近く前からライヴではプレイしてた気がしますし。個人的にも今回は「YOURS」、「光へ」、「ManiFest」の3つを作曲しているので、そこは自分を褒めてあげたいです()

────ラーメン二郎でお祝いですね()作曲時は先にイメージを固めてますか?

じゅんじゅん:テイストについてはメンバー間で話合いはしますね。

────この『FLOW BACK』を引っ提げて全国ツアーが始動記念日の86()渋谷クラブクアトロ公演から始まるわけですが、ヤミテラとしては正当な評価を手にしていると思いますか。

じゅんじゅん:いやー、僕は思えないですね。自分たちを評価してくれない人が悪いとかってことでは、もちろんないんですけど。まだまだ色々と誤解されてるなっていうのは感じます。最近RiNaのインタビューとかを通して、ようやく解けてきたなとは思いますけど、YouTubeの活動だけを切り取ってみられたらこの人たち何だろう?って感じる人がいるのも当然ですよね。でもこれって僕らに課題があるんですよ。SNSの発信力の弱さは認めざるを得ないし、かと言って全然改善はできてないんで。でも、第一印象でどの規模のバンドなのか判断されるときSNSのフォロワー数やリアクション数は重視されるじゃないですか。

────ライヴハウスに真実があることを解っていない大人は一定数まだいますからね、恐ろしいことに。

じゅんじゅん:そこで評価してほしくないんですけど、そこが評価の第一段階入り口になるのはある種当然なので。そういうところで評価されるのは悔しいですけど、ライヴを観ればわかるって吠えても、結局そういう層の人には刺さらないんです。でも、甘い暴力とかメンバーさんはSNSやっていないのに、曲かっこいいし、ライヴもアツいその魅力で人気なのもわかっているから、自分たちの力不足です。甘い暴力とか見てると憧れるし、ああいうバンドになりたいって気持ちになります。オープニングアクトでもいいから共演できるように目指したい存在ですね。

────時代に逆流するような、まさにFLOW BACKしている孤高の存在ですよね、甘い暴力。ヤミテラとしてはSNSが本質ではないけれど、バンドが大きくなっていくには、さらにっていうところですよね。

じゅんじゅん:知ってる自分たちだけ楽しいバンドで終わらせたくないんですよね。それは最近すごい思ってることです。

────それもまたツアーを敢行しながらさらなる高みを目指さないといけない。

じゅんじゅん:そうですね。ただ、一周回って、ツアーに関しては目先の数にこだわって視野が狭くなることはしたくないです。フラットな気持ちで各地回っていきたいなっていう気持ちが今はありますね。4月のZeppまでそういう感じだったのをファンの方の声で、解き放たれた気がしているので今はその感覚を大切にしたい。

────集大成ではなく、新たな気持ちで。

じゅんじゅん:今回のようにツアーファイナルだけではなくて、そのツアーの最初に大きい会場を入れたのも初の試みなので楽しみたいです。新鮮に、フラットに。SNSやバンドを広める活動はまた別の脳みそで考えます。

────今日お話を聞いて、じゅんじゅんさんの発言が以前と少し変わったなっていう印象があるんです。数字だけでも満足しないし、ライヴが良いと言われてるからそれでOKでもない。ただ、じゅんじゅんさんのラーメン二郎好きはヴィジュアル系界でトップのアイコンなのでもっと有効な武器になりそうな印象もあります。

じゅんじゅん:ラーメン二郎にヤミテラのポスターを貼ってもらうくらいには通っているので()

 

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