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【RAN・TAICHI(Vo)】KHIMAIRA vol.4出演 RAN・TAICHI(Vo)。人生を変えたthe GazettEから新潟の少年へのメッセージ。ヘイト全開で牙を研ぎ澄ませ続ける理由ここに。
RANのヴォーカリストTAICHI。
10代から新潟でヴィジュアル系バンドを始め、ほどなくして単身上京した。その決意と行動力は見上げたものだが、一方そんな彼だからこそ、インタビューはヘイトスピーチの応酬となった。彼の持つ向上心と置かれた環境への疑問符。
もっと俺をワクワク滾らせてくれよ、そう言わんばかりに飢えた獣にとってはお待ちかねの好戦場。8月18日(日)<KHIMAIRA vol.4>、いつもと一味違うRANを体感することになるのではないか。
the GazettEがラジオで読んでくれたメールのお陰で僕がここにいます。
────RANを結成したのは何年でしょうか?
TAICHI:2018年ですね。自分たちのやりたいことを最優先にやっていこうというスタンスで、僕がメンバーを集めて始動しました。その時の自分たちのトレンドだったり良いと思った要素は積極的に取り入れて、何でもできるぜっていうバンド像をイメージしてましたね。そのスタイルの一方で、周りからはブレてるって言われたこともありますけど、その時その時でスイッチの入ったものを提示しています。
────ヘヴィな音像にTAICHIさんの歌メロがフックになるスタイル自体はずっと不変ですよね。
TAICHI:そうですね。だから変わっているようで、自分たちはずっと変わってないです。年数を重ねてやっとそういうことが理解されてきたのかなとは思ってます。
────音楽的にはTHE・ヴィジュアル系っていうイメージがあるんですけど。TAICHIさんがヴィジュアル系バンドを始めようと思ったのっていつぐらいでした?
TAICHI:小学生ですかね。
────ずいぶん早いんですね!
TAICHI:小学生の時の夏休みに親友の家に行ったんですけど、その子のお父さんがヴィジュアル系が好きで。それで部屋を漁ってたらX JAPANやthe GazettEのDVDが出てきて、なんだこれって観てみたらすごい世界が待ってました。自分の家は自分の家でBOØWYのCDとかあったんですけど、周囲の環境に誘われたましたね。
────TAICHIさんは新潟ご出身ですけど、新潟でヴィジュアル系は結構流行ってたんですか?
TAICHI:流行ってなかったですね。後に自分たちがヴィジュアル系バンドを組んだ時は、唯一のヴィジュアル系って言われてましたもん。
────ヴィジュアル系バンドを始めることはもう小学生の時の出会いから決めていた。
TAICHI:うん。自然と俺もこうなるんだ、みたいな。すごい偉そうですけど、やりたいっていう素直な気持ちにはなってました。だから小学校の卒業文集とかでも“ヴォーカリストになります”って書いてたんですよ。
────なるほど。後に最初に新潟で組んだバンドはヴィジュアル系だったんですか?
TAICHI:最初は普通のロックバンドでコピーに何曲かオリジナルも入れつつやってたんですけど、ある日、最前列のお客さん一人が頭振り出したんです。ヘドバンですね。そのお客さんがライヴ終わった後に“写真撮りたいんですけど、いいですか?”って言ってきて…“何?それ?…あ、これがバンギャか”と。その人のお陰で、新潟でも俺の好きなヴィジュアル系をやっていけるとスイッチが入って、それで目を黒く塗りました。
────もともとヴィジュアル系は好きだけど、新潟ではちょっと厳しいかなと思いとどまっていたんですね。
TAICHI:そうですね。その1人の子がきっかけでスイッチ入っちゃいましたね。三条ROCKET PINKっていう楽屋もほぼないような、小さなライヴハウスでの出来事でした。
────そこからヴィジュアル系バンドに目覚めるけれど、ほどなくして上京するんですよね。どんな動機があったんでしょう。
TAICHI:新潟のバンドの時は俺、ベースだったんですよ。でも、ヴォーカルやりたいっていう気持ちは消えることなくて。先輩の知り合いの東京のバンドからヴォーカルが抜けるってことを聞いて、それで上京するか悩んでたんですよ。そんな時に大きなきっかけがあったんです。あるバンドのラジオ番組に、上京しようか悩んでるってメールを送ったことがあって。
────そのバンドが他ならぬ…
TAICHI:the GazettEです。地元のバリスタカフェっていうところでメール読まれるわけないよな…って思いながらラジオを聴いてたら読まれて。
────ちなみにどんな内容のメールだったんですか?
TAICHI:InterFMの『ラジガゼ~RADIO the GazettE~』の初回放送のメールテーマが「バンド」だったんです。それで、ヴィジュアル系バンドをやっていて、東京での活動も控えているけど、自分に自信がないって送ったんです。そしたら、むしろ不安を楽しむべきだし、根拠がなくてもいいから自信を持つべきだって。…ボロボロ大泣きしながら、聴き終わる頃には上京を決意していました。
────もともと影響を受けていただけじゃなく、the GazettEがいなかったら今のRANもTAICHIさんも存在しなかったんですね。
TAICHI:the GazettEがラジオで読んでくれたメールのお陰で僕がここにいます。その放送でメッセージをくれたRUKIさんとREITAさんには感謝しかないです。
────そこから上京して今の事務所に所属して。
TAICHI:はい、今の事務所の社長に“メシ行くぞ!”って目をつけられて。あ、怪しい社長って書いておいてください(笑)
────あははは(笑)わかりました(笑)RANへの愛情が深い方ですよね。しかし、いつかthe GazettEと交わる日が来るといいですね。
TAICHI:それは夢ですね。
■KHIMAIRA vol.4 8月18日(日)池袋EDGE
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