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【RAN・TAICHI(Vo)】KHIMAIRA vol.4出演 RAN・TAICHI(Vo)。人生を変えたthe GazettEから新潟の少年へのメッセージ。ヘイト全開で牙を研ぎ澄ませ続ける理由ここに。
対バン相手は全員死ねって思ってる
────上京してから飛び込んだヴィジュアル系シーンはいかがでした?
TAICHI:やりたかった世界に飛び込めた喜びが強かったですかね、最初は。新潟のCLUB RIVERSTで初めてAcheってヴィジュアル系バンドを観た時の非現実感がすごくて。番号も構わず前の方に突っ込んで暴れてた、あの世界に自分もいるんだっていう充実感がありました。でも、徐々に慣れていくうえで“なんでコイツらいるんだろう?”みたいな感情をよそのバンドに抱くことも増えてきて。
────闘争本能の芽生え。
TAICHI:当時の同期とかより俺たちの方がかっこいいと思ってたので、なんでこんなバンドがいるんだろうって素直に思っちゃいました。結果、そういうバンドは全部解散しちゃったんでどうでもいいんですけど。
────どの辺りに違いを感じてました?
TAICHI:なんかね、売れたいっていうガッツを感じなかったんですよ。現状に満足してるのかな?楽屋とか見ててもなんか空気が締まらないし。
────売れてこうぜっていうバンドがいっぱい出てるライヴって、良い意味で楽屋がうるさいんですよね。活気あり過ぎて賑やかで。みんなライバルだけど意見交換も必死だから。
TAICHI:そうそうそうそう。主催なのにお前ら先帰るのかよみたいなヤツも普通にいるし。
────会釈程度の挨拶だけして終わりみたいなのは寂しさを感じますよね。
TAICHI:こっちは対バン相手は全員死ねって思ってるんで。喋りかけんなみたいな空気を俺らも出すんですけど、認め合うところは認め合いたいじゃないですか。そういうヤツが少ない。昔より今の方がむしろ感じるかも。お前ら楽器よりも整形にしか興味ねえのかと思いますね。
────この人とは話せると思うかどうかですよね。
TAICHI: そうですね。
────気合い入ってる/入ってない論にも少し関わるんですけど、今回<KHIMAIRA vol.4>、RANに出ていただくわけなんですけど、このイベントの存在は知ってましたか?
TAICHI:もちろん。第1回目からめちゃくちゃ盛り上がってるイベントだなと思ってました。でも、なんでRAN呼ばねえんだよとも思ってました。
────RAN呼ばない時点でセンスねぇイベントだと。
TAICHI:そうです(笑)
────僕もTAICHIさんに直接言われて。“俺たちに気づくのが遅いよ”と(笑)
TAICHI:盛り上がっているのは伝わっていたので出るべきイベント、出たいイベントという認識でした。
────共演するバンドの印象はいかがですか?
TAICHI:裏切り者には制裁をっていうバンドは、始動時に出たMVがかっけえなと素直に思いました。そこからあんまりチェックしてなかったんですけど、今回共演するバンドをひとしきり聴いた時に“あ、あのバンドか”と思いました。でも、仲良いバンドはいないです。
────まぁ、仲良くやろうぜ!ってバンドじゃないですもんね、RANは。
TAICHI:でも、山内さんの話をバックステージで聞いてると、シーンを盛り上げようっていうのが一番にあるじゃないですか。そういうのはいいなって思ってて。自分たちはシーンを盛り上げるって気持ちはもちろんあるんですけど、コネもなければ媚びることもしないし、仲良いバンドもいないので、尊敬し合える相手はずっと探してます。
────今回見つかるといいですね。
TAICHI:うん。そのうえでRANっていうバンドの長所でも短所でもある、“ライヴでしか伝わらない熱量”を届けたいですね。うちってライヴ観ると印象違うらしくて。だったらライヴを観てくれ、と。やっとこういう気合い入ったイベントで見せられるなという想いがあります。
────楽曲は確かに美しい旋律だったり、ヴィジュアル系で言うと王道っぽいけど、ライヴは泥臭いですもんね。
TAICHI:めちゃくちゃ泥臭いと思います。そう思ってくれるのはありがたいです。
■KHIMAIRA vol.4 8月18日(日)池袋EDGE
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