1. HOME
  2. 特集
  3. 【KIRA・未来(Vo)】KHIMAIRA vol.4出演、KIRA・未来。福岡を拠点にする新進気鋭のバンドが語る始動からの7ヵ月。

SPECIAL

特集

【KIRA・未来(Vo)】KHIMAIRA vol.4出演、KIRA・未来。福岡を拠点にする新進気鋭のバンドが語る始動からの7ヵ月。

8月18日(日)KHIMAIRA vol.4に出演するKIRA。
昨年11月の始動前にYouTubeに公開された「サテライト」のMVはその完成度の高さから大きな反響を呼んだ。疾走するメロディに隠し切れない繊細さが重なりあうその音像はまさに新星の登場を予期させ、その後コンスタントな活動の中でハイレベルな楽曲をドロップし、その洗練された感性が確かなものであることを証明して見せた。
福岡を拠点にする4人の軸でもあるヴォーカル未来は物静かで、取り分け寡黙な男だ。そんな彼が静かに語ったこの7ヵ月のKIRAをお届けする。

 

何かを変えるためにはまず自分が変わらなきゃならないと思った


 

────今日はKIRAというバンドについて話を伺っていこうと思います。

未来:なるべくリアルに伝えられたらと思います、どうぞよろしくお願いします。

────昨年11月に始動して現在も地元福岡を拠点に活動している4人組ですよね。始動前にフルメンバーインタビューでお話されていた、他のバンドと違う活動スタイルは順調ですか?7~8カ月活動してみて。

未来:えっとですね。ヴォーカルとしては始動してすぐに壁にぶち当たったと僕は思ってます。始動主催を終えて色々なバンドとぶつかるうちに自分に対して沢山の劣等感を感じました。人と違うスタイルはあっても、そもそもの土台をしっかり作らないといけないと思いましたね。
KIRAとして思い描く表現はちゃんとあるけど、それをどのようにライヴに落とし込んでどうライブらしさや人間味を出すか。簡単に言えば個性を殺さずに熱いライヴに運びたいと思うようになりました。
キャリアを積んできたバンドや一目置くバンドは僕から見ると自分との明らかな差を感じたんです。

────キャリアがあるバンドと比べて、具体的にどんなところで差を感じました?

未来:何から何まであって才能も経験も実力もきっと心のあり方も。
ライブを見て会場がひとつになる瞬間を見ると始動後の数ヶ月はずっと自分にそれが出来ないことが悔しくて。自分のあらゆる才能と正面から向き合いながら少しでも早く昇華させたいとずっと考えてきました。
それと同時に楽曲の浸透度も高めたいと思いましたね

────始動したばかりのバンドにはどうしても降りかかっていく課題ですね。特定の曲が浸透し過ぎてもKIRAのイメージが固まってしまうし難しいところですね。

未来:はい。自分はすぐにでも変えたいと思う反面、楽曲やライヴの浸透度は地道にライヴを積み重ねていく他ないなと思いました。イメージは既に固まってしまってたふうに感じてました、でも変わるために一度壊そうと決意しましたね。

────ちなみに浸透度でいうと今回<KHIMAIRA vol.4>に出演する他のバンドに漏れず“KIRAはいいよね”っていろんな先輩方がもう言ってるじゃないですか。そういうのって耳に入ってますか?

未来:そうなんですか?

────実は昨冬の段階ですでにそういう声をいくつか耳にしました。楽曲自体の完成度が高いからライヴ力さえ追いついたら一気に抜きんでる存在になることは間違いないと。

未来:それは嬉しいです。日々変化していってる筈なので必ず期待に応えます。

────他のメンバーに変化はありますか?

未来:竿隊の凌雅とYoriはライヴの度に音が良くなっていると思います。2人で入念にディスカッションして音作りしている姿も目にしますし。

────ドラムの汰朗さんはKIRAでバンドデビューでしたね。

未来:彼も日々自分と向き合って変化してるのをすごく感じますね。それぞれの進化が確実にあって今のKIRAは始動直後とも一ヶ月前とですらも全く違うバンドになってる筈です。

────汰朗さんがKIRAのメンバーになる時、未来さんは彼の情熱にインスピレーショを感じたっておっしゃってた記憶があるんですけど、一方で汰朗さんはリップを塗るのが苦手だと。

未来:そうでしたね(笑)リップ…え、そういえばその後、どうなんでしょう…でも結構ダークなメイクしている日もあったんで、彼なりにヴィジュアル系の中で楽しみながら色々試してくれてたりもするのかな?と思います。

────壁にぶち当たったというライヴについてですが、KIRAは非常に落ち着いた運びをする印象があるんですよ。それぞれのシルエットが美しくて整然とした華がありますよね。

未来:華があるってよく言って頂けるんですけど凄く嬉しいですね。ライヴについて始動初期は自分たちの世界観で勝負しようって思ってやってました。自分はこうあるべきなんだっていうふうに楽曲や他者からのイメージに引っ張られちゃってたんです。それでやっていくうちに実はだんだん限界を感じていて。動員が増えていってもステージとフロアの壁が取り払えないままだった。ライヴなのにまるで映画を流しているだけのような。だから例え人が離れても、似合わないと言われたとしても今までの自分を一度壊してやろうって思ったんです。何かを変えるためにはまず自分が変わらなきゃならないと思った。先頭を切ってライヴに火をつけたい。もっと人間味のある正直なライヴがしたい。歪である事も恥じずにいたい。そこから劇的に世界が変わって新しい入り口に立った気がしました。

────やりたいこととやるべきことの共存。

未来:やっぱりライヴを通して気付かされることは本当に多いですね。

────未来さんの華奢なシルエットや繊細な世界観を投影した楽曲の儚さが美しい武器でしたが、その魅力は残しつつ、リリースする楽曲が徐々に肉感的な手触りに変わってきてもいます。

未来:それも同様の理由です。自分たちに足りないピースを補いたいと思って今回の表題曲は作りましたね。

────リリースされたばかりの「歪」ですね。イントロからリフへの展開、歌い出しからグロウルと目まぐるしい1曲ですけど、美しさは損なわれなずKIRAらしさもある。

未来:作品に向かう想いは変わらないので、自分達らしさはしっかり残ってると思います。

■KHIMAIRA vol.4 8月18日(日)池袋EDGE
↓チケットはこちら↓e+(イープラス)

関連キーワードでチェック

この記事をSNSでシェアする