【KIRA・未来（Vo）】KHIMAIRA vol.4出演、KIRA・未来。福岡を拠点にする新進気鋭のバンドが語る始動からの7ヵ月。

コントラストはKIRAの武器でもある

────KIRAのような音楽性って昨今のヴィジュアル系にいなかったように思うのですが、その辺りは強く意識されてますか？

未来：いや、全くしてないですね。ルーツとしてジャンルにとらわれずに音楽を聴いてきたので、ヴィジュアル系らしさも狙ってなければ、ヴィジュアル系っぽくなさも意図してないです。今まで聞いてきた音楽がうまく濾過されて、自然と幅広いエッセンスが混ざり合ってるんだと思います。

────ルーツが幅広いことが、限定的なヴィジュアル系に還元することによって斬新な掛け算になっているんですね。

未来：そうかも知れないですね。そこまで深くは考えてなくてあくまで自然とそうなっています。消極的なんですけど憧れみたいには僕はなれないって思ってて、でも違うアプローチで憧れに並びたいって気持ちは幼少期からずっとありますね。

────しかし、お洒落な楽曲にラウドな音像が加わって見える景色はどうでした？

未来：KIRAの楽曲で激しいライヴってまるで物語のラストシーンみたいで好きなんです。焼失していくような感じと最後まで駆け抜ける感じがまさに叙情的で。あの楽曲とライヴ感のコントラストはKIRAの武器でもあると思いますし、一番理想の形です。

────ところで世代の話なのですが、一つ上の世代で言うとMAMA.が積極的に音頭取りをして同年代を束ねだしている動きがあるじゃないですか。そこにCHAQLA.やnuriéもいて。ただ、その次ももう世代で動き始めていて。盟友であるZ CLEARとKIRAの2バンドの動き方は非常にフレッシュな刺激を与えていますよね。

未来：そんな風に感じてもらえるのは嬉しいです。KIRAと名乗る前からもZ CLEARとは一緒にイベントをやったり、お互いの成長を感じながら切磋琢磨してきてます。Z CLEARが良くなるとKIRAも良くなる、そんな関係です。今年は彼らと2マンツアーを廻ったんですよ。

────4月に全国5箇所を廻った「BUCHI BOTEKURI TOUR」ですね。

未来：はい。実はその時期僕はライヴに対する考え方や在り方を悩んでて……一番悩んでいる時期だったんで、もちろん楽しい反面、苦しくもあるツアーだったんですよね。

────第一次変革期だった。

未来：今にして思うとそうなんですけど、その時は結局最後まで答えを出せなくて。色んな葛藤を抱えながらも思い思いのライブをやり切りました。Z CLEARのヴォーカルのAKIRAくんが僕に色々言ってくれるんですよ。で、それが微妙にヒントを出してくれてるような感じなんですよね。

────ちなみにどんなヒントでしたか？

未来：具体的なアドバイスではなかったんですよ。これは僕がヒントだと思っているだけかも知れないですけど、AKIRAくんが悩んでた時に先輩からいただいたアドバイスの話をしてくれるんです…でも、家に帰ってふと考えてみたら“あれ、これ今日の自分に言ってくれてたんじゃないか”みたいな。

────なるほど。

未来：遠回しにヒントをくれてる。気にかけてくれてるんだなって。

────Z CLEAR AKIRAいいヤツ問題ですね。

未来：いいヤツ問題なんですよ本当に(笑)

────素敵な仲間ですね。

未来：KIRAが良くなっていくと自分のことのように喜んでくれる、Z CLEARが良くなると同じように喜べる。ほんと素敵ですよね。

────今回KHIMAIRAの日、彼らが名古屋でライヴをしていることは僕も把握しているんです。お互いに良いライヴを届けて若手ヴィジュアル系シーンを盛り上げてほしいと思います。主催も地域も違うけど、そこはZ CLEARにも頑張れ！とエールを送りたいですね。

未来：そうですね。KIRAが出演する＜KHIMAIRA vol.4＞も正直一目置くバンドばかりでわくわくしてます。KIRAとしては元々”救いたい”とか”変えてあげたい”みたいな思いでライヴをしてたんですけど、たくさん考えた結果、次第に僕らの音楽が側に寄り添えたらって思うようになりました。”歪”なままで正直なあなたと一緒にライヴをつくりたいと思っています。是非今のKIRAを体感しに会場に来てほしいです。

────＜KHIMAIRA＞っていうイベントの存在は知ってましたか？

未来：めちゃくちゃ良いイベントっていうのは噂で聞いてましたね。今回もラインナップを見て、今気になるトレンディなバンドが集まっていて既にかなり楽しみですね。どのバンドも魅力的で今回お声がけ頂いた事もとても嬉しく思っています。
あとイベント名といい、デジタルフライヤーのデザインといいセンス良すぎだと思います。

────ここからバンドをどう進めていこうと目論んでいるのでしょう？

未来：7月は福岡や九州でのライヴが多いんです。始動から東京で派手にやっていこうと思ってきた反面、地元でのライヴ本数が少し減っていたので夏場は地元も盛り上げて、そこから1周年のライヴに向けてまた気持ち新たに走っていこうと思います。その頃には来年のヴィジョンもお伝えできるはずです。

取材・文：山内　秀一

■KHIMAIRA vol.4
日程：8月18日(日)
時間：OPEN16:30 / START17:00
会場：池袋EDGE

＜出演＞
KIRA
201号室
RAN
裏切り者には制裁を
トリカブト

【チケット料金】
　前売り:\4,800(税込)/当日券:\5,500(税込)
※オールスタンディング ※入場時ドリンク代別途必要　
※未就学児入場不可・営利目的の転売禁止
※チケットはスマチケのみ

＜イープラス＞
一般発売：7月20日(土)10:00～
https://eplus.jp/sf/detail/4131230001-P0030001

■KIRA Presents 「BUTTERFLY EFFECT chapter.2 - 大阪-」
2024.08.07[WED]
大阪府 心斎橋soma
OPEN17:00 /START 17:30

＜出演＞
KIRA
透明少女
鴉 -karasu-
ホンモノ
BLACK GROW BERRY

チケット
前売り：￥4,000 当日：￥4,500
＜一般発売中＞
https://eplus.jp/sf/detail/4129910001-P0030001

■KIRA Presents 「BUTTERFLY EFFECT chapter.2 - 東京-」
2024.08.29[THU]
東京都 池袋Black Hole
OPEN17:00 /START 17:30

＜出演＞
KIRA
tzkwym
Z CLEAR
RAYMEI
鴉 -karasu-

チケット
前売り：￥4,000 当日：￥4,500
＜一般発売中＞
https://eplus.jp/sf/detail/4131260001-P0030001

関連リンク
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